導入の目的/課題
肌感覚で利益を管理していたので儲からない仕事も多く、原価管理の必要性を感じていた。
導入効果
根拠のある見積りで受注できるようになり、利益が大幅に向上した。
原価管理ソフト「要 ~KANAME~ ※以下KANAME」を導入した理由
Q:「KANAME」導入のきっかけを教えてください。
A: 社員が増えていく中で、現場ごとの予算や労務費を管理しなければならないと漠然と考えてはいましたが、具体的にどう始めたらいいのか分からない状態でした。そんな折、プラスバイプラスさんから「KANAME」を提案され、良いタイミングだと思い状況を変えるため導入しました。
導入前の課題と現場管理の実情
Q:導入前は利益管理をどうされていましたか?
A: 正直ほとんどしていませんでした(笑) 感覚的に「この現場なんとなく儲かってるな」ぐらいで、数字で把握してなかったんです。労務費や材料費も計算せず、とにかくひたすら現場をこなして結果的にこうだったよと言う感じでしたね。「売上さえ上がっていけば率が低くても利益出るだろう」ぐらいの管理でした、社員の日報や外注費は勤務終了後や休日を利用して集計してましたね。
導入への不安と運用のコツ
Q:「KANAME」の導入に不安はありましたか?
A:不安は結構ありました。一番は「多機能なソフトを本当に使いこなせるのか」という点です。全体の仕組みを理解しないと使えないタイプなので、最初はうまく活用できませんでした。
Q:どのタイミングで活用出来るようになりましたか?
A:営業担当者から「過去のデータを入力してみるとその現場が見えるようになってきますよ」とアドバイスをもらって操作に慣れるところから始めました。全く他のソフトを使わなくなったのは導入して1年くらいしてからですね。今もスタートから入金されるまでの入力作業はほぼ自分で行っています。お客さんと繋がる一番最初の書類って基本的には見積りになりますから、結局「KANAME」を使わざるを得ない(笑)。この段階で半分ぐらい入力は終わってる状態なんで続けられています。
「KANAME」の導入で得られた成果
Q:「KANAME」を導入して最も効果を感じた部分は何ですか?
A: やっぱり各現場でどれだけ利益が出ているかを検証できるようになったのは経営者としては大きな点です。予算組みの段階から利益が出るのか出ないのかとか、見積段階でも原価設定とかできるんで、粗利を意識しています。
Q:見積金額に変化はありましたか?
A: 原価意識が高まったことで、見積金額は上がったと思います。昨今は、原材料なども上がってますので、お客様にも納得頂けるように、根拠のある原価を基に計算した説得力のある誠実な見積りを作成しているので、しっかりと受注にも繋がっています。
Q:会社全体の売上や利益に変化はありましたか?
A: 原価割れする取引先との関係が整理されたことで売上自体はピーク時の半分ほどになりましたが、利益は2~3倍になっています。粗利率を意識したことで、現場ごとの利益率が大幅に改善しました。
社員との連携とソフトの活用方法
Q:社員全員で「KANAME」を活用されていますか?
A: はい。スマホのアプリを使って日報を入力してもらってます。私としては現場の進捗や台帳の中身を確認できるように周知しています。みんなどこまで見ているか分かりませんが、少なくとも自分がやってる現場はいくらとか気になる人もいると思うので。
「KANAME」はどんな方にオススメでしょうか?
粗利がどのぐらい出てるのか、支払い状況はどうか?そういうのを見える化するのはどんな会社でも絶対必要だと思うんで、みんな持ってた方がいいと思いますね。会社の規模とか関係なく、今まで気づかなかった課題に気づいて、改善に取り組める環境ができると思います。