空調屋の単価を上げる方法とは?平均年収や給料アップのポイントを解説
- 公開日:2021年10月21日
電気工事に関する知識
空調屋は空間の快適性を保つという重要な役割を担う仕事で、現代社会に欠かせない存在です。しかし、どんなに尊い仕事だとしても給与が安ければ就業意欲も湧かないもの。働く以上はできるだけ高い収入を得たいと思うのは当然です。そこで、空調屋の平均年収を紹介しつつ、給料をアップさせるためのポイントを解説します。
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空調屋の仕事内容とは?
空調屋は、屋内の環境を清潔で過ごしやすい環境を保つために「空気を調和させる」役割を担う仕事です。主に担当するのは、空調設備の新規設置や配管、空調設備の保守・メンテナンス作業などですが、図面作成や現場の施工管理を行う場合もあります。作業する現場は、一般家庭から商業施設、工場、医療機関など、建築物があるところには必ず空調屋の出番があり、将来性の高さも注目されている業界のひとつです。地球温暖化の影響もあり、エアコンをはじめとする空調機器は欠かせない存在になりました。また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により換気の必要性も指摘されているなどを踏まえると、空調屋は現代社会において重要な役割を担っていると言えます。
空調屋の平均年収
ここでは、空調屋で働く1年目・5年目・10年目の従業員の平均年収と役割、求められるスキルレベルを紹介します。1年目の年収・役割
空調や業界未経験で入社1年目の年収を求人サイトで見ると、地域や年齢により異なりますが、未経験者で340万円、施工管理の資格を取得していれば560万円など、都市部を中心に高待遇の求人が掲載されています。月収では約20万円~40万円が目安で、年2回のボーナスが支給されるイメージです。入社1年目の場合、経験者を除いて即戦力となるのは難しいので、まずは現場経験を積んで業務を勉強することになります。先輩スタッフについて現場を回り、補佐をするのが主な役割になるので、特別なスキルは必要ないものの、ほとんどの現場は複数人で対応することになるためコミュニケーションスキルは欠かせません。図面の見方や空調機器の取り付け、顧客との打ち合わせなどの基本的な内容から、現場に合わせて配管を加工してつなげていくなどの専門的な技術を習得する重要な期間です。教えてもらったことを確実に吸収し、わからない部分は貪欲に質問して身につけていく姿勢が大切です。
5年目の年収・役割
入社後5年目で期待できる年収は、約400万円~450万円程度が目安です。月収ベースでは約30万円に年2回のボーナスといったところでしょう。なかには700万円以上の求人もあるものの、求人数は多くありません。入社5年目にもなれば、ある程度空調屋の業務に必要な資格も取得していることが想定されるため、給与にプラスして資格手当をもらえるところもあります。入社5年目の役割は、まず現場の第一線プレイヤーとして現場を回すことです。たくさんの現場を経験して知識も技術も身についているはずなので、現場の班長を任されるケースもあります。また、後輩スタッフへの教育を任されるのも5年目程度の中堅社員の役割です。自身の右腕となるべく人材を育て上げることができれば現場作業も捗ります。
さらに、現場を管理する立場になることも見えてくる時期なので、施工管理技士などの資格を取得するための勉強をしたり、現場の安全管理や現場ごとの収支について学んだりすることが求められます。
10年目の年収・役割
入社後10年目になると、期待できる年収は約500万円~700万円程度になります。月収ベースで約40万円に年2回のボーナスが目安でしょう。空調屋で10年も働くと、よほど人材が不足している会社でなければ現場作業の第一線は退いて、現場の管理業務を行うのが一般的です。ほとんどの場合、何らかの役職を任せられていると考えられるので、人によってはオフィスワークのほうが多くなるかもしれません。
また、管工事施工管理技士の資格を取得していると、通常の現場作業に加えて工程管理や安全管理、品質管理などの業務も行うようになるので、5年目の人とは明らかに業務内容が変わってきます。とくに、現場の管理者として求められるのが利益を残すことですから、一つひとつの管理をしっかりと行うのはもちろん、取引先や協力会社との単価交渉などもしっかりと行う必要があります。ちなみに、管工事施工管理技士には1級と2級があり、上位資格の1級は需要が高いため転職にも有利です。