水道工事の現場監督の役割や適正、資格を解説

  • 公開日:2023年12月11日
水道工事に関する知識
水道工事の現場監督の役割や適正、資格を解説

 

水道工事の現場監督は、現場における工程や品質の管理、安全管理を担う重要なポジションです。ただ、現場監督がどのような仕事をするのか、現場監督に就くために必要な資格はあるのか、といった点はあまり知られておらず、気になる人もいるでしょう。

本記事では、水道工事の現場監督の役割や求められる能力、必要な資格について解説します。現場監督として活躍するために重要な情報をまとめていますので、ぜひご覧ください。

水道工事の現場監督の役割

水道工事の現場監督が担う主な役割は、以下の4つがあります。
  • 工程管理
  • 安全管理
  • 品質管理
  • 原価管理
 

工程管理

工程管理は現場監督が担う主要な業務です。屋外の水道工事は天候などの影響を受けやすく、日々状況は変わります。現場日報や作業の進捗を確認し、水道工事全体がスケジュール通りに進行しているかどうかを把握します。
現場の作業員や関係者とコミュニケーションを取りながら、必要に応じてスケジュールを微調整して、現場業務が円滑に進むよう取り計らいます。
 

安全管理

安全の確保は、どの工事現場においても最優先事項であり、現場の責任者である現場監督の重要な業務です。現場監督が1人で現場全体を監視することは難しいため、作業員全員に安全に対する意識を持ってもらうための取り組みや活動を実施します。
具体的には、現場での声掛けや5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)運動、環境整備、危険予測活動(KYK)など、事故やトラブルを未然に防ぐ対策が挙げられます。
 

品質管理

工事の品質管理も、現場監督の仕事です。仕様書や設計図通りに工事が進んでいるか、品質の基準を満たしているか、などを工程ごとに確認します。品質管理の審査に向けて写真を撮り、施工記録を作成することもあります。
 

予算・原価管理

予算や原価管理は、主に現場監督が行います。現場ごとの実行予算に基づき、原価計算をしたうえで、資材や業者の発注をかけます。
実行予算と差が出る場合には、計画の変更などによって調整が必要です。自社の利益率を考慮して、下請け業者との値段交渉や部材の選定を行う場合もあります。
 

水道工事の現場監督に求められる能力

現場監督の業務や責務には、さまざまなスキルが求められます。なかでも特に、「コミュニケーション能力」「スケジュール管理能力」「問題解決能力」「マルチタスク能力」の4つが重要です。

コミュニケーション能力

工程を円滑に進めるためには、さまざまなタイプの職人や作業員とスムーズに意思疎通を取る必要があるため、コミュニケーション力は必須です。
現場監督は全体を統括する立場ではありますが、横柄な態度は避け、自発的なあいさつや日頃から感謝を意識するなど、良いコミュニケーションを心がける必要があります。良好な人間関係を築ければ、工期や金額などの交渉においても相手に快く受け入れてもらえるでしょう。
 

スケジュール管理能力

水道工事を含め、屋外の工事では常にイレギュラーが発生します。天候の変化や資材到着の遅れがあっても、最終的な納期に間に合わせるために柔軟に対応できる高いスケジュール管理能力が必要です。
 

問題解決能力

問題解決能力は、現場監督に必須のスキルです。トラブルや事故を未然に防ぐとともに、万一発生してしまった場合にも、被害を最小限に食い止めるために適切に対処を取る必要があります。
トラブルの影響は関係者の範囲にとどまらず、近隣の住民や行政など各方面に及ぶ可能性があります。想定外の事態だからといって対応が遅れてしまうと、事態は悪化する一方です。迅速かつスムーズに対処するために、普段から現場の状況を細かく把握しておくことが大切です。
 

マルチタスク能力

幅広い管理業務を担う現場監督には、同時に複数の仕事を進めるためのマルチタスク能力も必要です。現場のスケジュール管理や予算管理、人員管理、品質管理など多岐にわたる業務を並行して進める必要があります。
多忙ななかで多くのタスクを効率的にこなすために、書類作成から進捗管理までを一元管理できるソフトウェアなどのツールを活用すると良いでしょう。
 

水道工事の現場監督に必要な資格

水道工事の現場監督として活動するうえで必須の資格はありませんが、主任技術者や監理技術者になるためには必要な資格もあります。代表的な資格としては「管工事施工管理技士」が挙げられます。

管工事施工管理技士

「管工事施工管理技士」とは、建設業法第27条に基づき国土交通大臣指定機関が認定する国家試験です。給排水・給湯設備工事や浄化槽工事、空調設備工事といった管工事において、施工計画の作成から工程管理、品質管理、安全管理などの業務を担当するために必要な資格です。
1級・2級の区分があり、1級を取得すると、特定建設業の「営業所ごとに置く専任の技術者」および、現場に配置が必要な「監理技術者」に専任できます。2級であれば、一般建設業の許可に必要な「営業所ごとに配置する専任の技術者」および「建設工事における主任技術者」として認められます。
 

その他の資格

上記の他にも、水道工事の責任者になるために必須である「給水装置工事主任技術者」や、下水道工事の指定事業者認定に必要な「下水道排水設備工事責任技術者」も、水道工事の現場監督業務に役立ちます。
 

まとめ

水道工事の現場監督には、工程管理をはじめ、現場の安全管理や品質管理、予算・原価管理といった責務があります。さまざまな立場の人が作業する工事現場において、現場監督はマネジメント能力やコミュニケーションスキル、問題解決能力といった幅広い能力が求められます。
現場監督になるために必須の資格はありませんが、管工事施工管理技士などの資格を取得すると、主任技術者や監理技術者に専任できます。水道工事の現場監督について理解を深め、現場業務に役立てましょう。
 

水道工事の現場監督についてよくある質問

水道工事の現場監督とはどのような仕事ですか?

水道工事の現場監督は、工事現場全体における管理や統括を行う責任者です。現場の職人や作業員に適切な指示を出し、安全や品質、工程などを管理し、工事がスムーズに進むように調整します。
建築業法では、現場監督は「主任技術者」または「監理技術者」のことを指します。建設業法第26条の第1項において、工事現場に現場監督を設置するよう定められています。
 

水道工事の現場監督に必要な資格は何がありますか?

水道工事の現場監督になるために必須の資格はありませんが、主任技術者や監理技術者に就くうえで必要な資格としては「管工事施工管理技士」があります。管工事施工管理技士は、給排水管や浄化槽をはじめ、ガスや空調といった配管に関する工事において、施工計画の作成や工程、品質、安全の管理などを行うための資格です。
管工事施工管理技士は1級と2級があり、級によっては工事の主任技術者や管理技術者になることが可能です。また、資格を取得することで、事業所が水道工事の指定事業者認定を受けるために必要な「専任の技術者」として認められます。
 

現場監督と現場代理人の違いは何ですか?

現場監督と似た言葉に「現場代理人」があります。現場代理人とは、経営者の代理として工事現場の責任者を務めるポジションのことです。
現場監督は、工事現場における安全や品質、予算、スケジュールなどの管理・統括を行うのに対し、現場代理人は、経営者の代わりに元請業者の代表として工事現場に常駐し、全体の取り締まりなどを行います。また、発注者との連絡・交渉や請負代金の請求・変更などの権限も持っています。
公共工事以外の現場では、現場代理人の常駐は建設業法の義務ではありませんが、大規模な工事では現場代理人を配置するのが望ましいとされています。
 

現場監督と施工管理者の違いは何ですか?

現場監督と施工管理者の違いは明確ではなく、建設業法で定められているわけでもありません。一般的には、現場監督が施工管理を担当する現場が多い傾向にあります。
現場監督の業務には施工管理も含まれますが、工事現場によっては現場監督とは別に「施工管理者」が任命されます。施工管理者は、現場の作業以外にも見積もりや施工図などの書類作成も行う場合があります。
 

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