- 2025年09月18日
JWCADでの電気記号の使い方とは?ダウンロードや登録も解説
Jwcadに関する知識

二次元CADソフト「JWCAD」は、多くの事業者が電気図面の作成に活用しています。無料でダウンロードできて幅広いことに利用できる汎用性が特徴です。CADを用いた作図には多くのメリットがあります。ドラフターや製図板の上で定規を使って図面を引くよりも、簡単に見やすくてきれいな図面が作成できます。そのかわりデメリットも。
まず、内容は同じでも書き方が異なるので、練習は必須です。特にパソコン操作に精通していない場合は苦労するかもしれません。使い方がわからないときは、わかる人に聞くことも必要です。
今回は、JWCADを使って電気図面を作成する方法と、CADを使って電気図面を書き始めた人が躓くことが多い、電気シンボルについて解説します。
コンテンツ
そもそもJWCADって何者?
JWCADは無料でダウンロードできる二次元CADソフトです。フリーウェアであることに加えて、現役の建築士が開発に参加していたことや、開発当時は、ほかのアプリケーションソフトと比べて操作性が良かったことなどから、設計者のあいだで広く普及しました。
このことからもわかるように、JWCADは建築系の図面作成に強いソフトです。もちろん、このソフトを使って電気図面を書くことは可能で、実際にJWCADを導入している電気業者の方も多くいます。
ネット上には、電気図面を作成するための使用マニュアルや、実際の使用者によるレクチャーも記載されているので、自力での習得も可能です。
入手方法はJWCAD公式サイトからダウンロードするだけで、パソコンとネット環境さえあれば始められます。
JWCADを使った電気図面の書き方
JWCADをダウンロードしたら、まずは基本的な操作方法を習得しましょう。線や円を描く、オブジェクトを結合する、消去するなど、簡単な練習から始めるのがおすすめです。一般的なCADソフトでの作図手順は、以下の通りです。
1.建物全体の間取りを描く
2.電気設備の配置図を作成
3.配線系統図を作成
4.幹線系統図を作成
5.分電盤結線図を作成
と進みます。
しかし、JWCADで電気図面を作成する際に、多くの人が直面する課題が「電気記号」です。JWCADには、電気シンボルが最初からすべて揃っているわけではありません。そのため、以下のいずれかの方法で事前に準備する必要があります。
・自分でシンボルを作成して保存する
・インターネット上からフリーデータをダウンロードして登録する
特に後者の場合、ファイルの解凍や形式変換、サイズの調整といった手間が発生することがあり、ここで挫折してしまう人も少なくありません。手書きよりも効率的で綺麗な図面が描けるCADソフトですが、準備段階で多くの労力が必要となる点がデメリットと言えます。
電気記号のダウンロード・登録方法
JWCADに最初から登録されている電気記号は限られているため、足りない場合はインターネット上から追加でダウンロード・登録しましょう。1:データを探す
「Vector」などのウェブサイトでは、JWCAD用のフリー電気記号データが多数公開されています。
2:ファイルをダウンロード・解凍
ダウンロードしたファイルは、多くの場合、ZIP形式などの圧縮ファイルです。Windowsの標準機能や解凍ソフトを使って解凍してください。
3:フォルダへの保存:
解凍した「.jwkまたは.jws」形式の図形ファイルを、JWCADの図形ファイルが格納されているフォルダ(例:
Cドライブ
内のJWCAD
フォルダ内)に保存します。管理しやすいように、電気記号
などの専用フォルダを作成することをおすすめします。4:JWCADでの読み込み:
JWCADの「図形」コマンドから、保存したフォルダ内の図形(.jwk/.jwsファイル)を指定して呼び出します。
この手順を踏むことで、JWCADの図面作成画面からダウンロードした電気記号を呼び出し、自由に配置できるようになります。
オリジナルの電気記号を作成して登録する
頻繁に使う記号や、独自の記号を作成したい場合は、JWCADの「図形」コマンドを使ってオリジナルシンボルを登録できます。1:新規図面を開く
新しい図面ファイルを開きます。
2:シンボルを作図
既存の記号を参考にしたり、一から作図したりして、シンボルの形状を作成します。例えば、コンセントの記号は、長方形と斜め線を組み合わせて作成し、必要に応じて文字を追加します。
3:図形登録
作図が完了したら、「登録」コマンドを選択し、作成した記号を範囲指定します。
4:基準点を設定し保存
記号の基準点を設定し、分かりやすい名称を付けて保存します。この際、JWCADの図形ファイルが格納されているフォルダを指定すると、後々の管理が楽になります。
登録した記号は、「図形」コマンドからいつでも呼び出し可能です。この方法を習得すれば、作業効率が大幅に向上し、JWCADをより深く使いこなすことができるようになります。
電気記号だけじゃなく配線や拾い出しまで手間なく行うには
JWCADは無料で利用できる反面、電気図面などの専門的な図面の作図を行う際は、多くの準備作業や操作が必要になります。CAD操作経験者であればある程度こなすことができますが、未経験者の場合は特徴的な操作に拒否反応を起こす方は少なくないのではないでしょうか?
今回ご紹介したような手間を省き、より効率的に作業を進めたい方には、電気設備CAD・見積り連動ソフト「plusCAD電気α」などの専門ソフトの導入を検討してみるのも良いかもしれません。
「plusCAD電気α」の主なメリット
電気シンボルが基本搭載:準備段階で手間がかかる電気シンボルが、あらかじめ豊富に搭載されています。
簡単なマウス操作:
間取り、設備の記号、配線配管、電気用語などが搭載されており、マウス操作だけで簡単に図面を作成できます。PC操作に不慣れな方でも安心です。
既存図面の活用:
紙図面やPDFデータを取り込んで修正できるため、描き直す手間が省けます。
ミスの自動修正:
配線切断や配線種別のチェック機能、内線規程などの法令情報が組み込まれており、作図ミスを自動で修正・防止します。
図面と見積書の連携:
図面を作成すると、見積書が自動生成されます。図面を修正すれば見積書も自動で更新されるため、作業時間が大幅に短縮されます。
充実したサポート体制:
遠隔サポートや訪問サポートが充実しており、操作に困った際も安心です。
JWCADでの準備作業に煩わしさを感じたり、より正確で効率的な図面作成を求める方は、電気設備に特化した「plusCAD電気α」をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
電気設備CAD・見積り連動ソフト「plusCAD電気α」