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電気工事士二種免許の難易度とは?合格率や申し込み方法を解説

  • 公開日:2023年02月22日
電気工事に関する知識
電気工事士二種免許の難易度とは?合格率や申し込み方法を解説

第二種電気工事士は、住宅や店舗など規定の電気工事を行うために必要な国家資格です。一度取得すると更新不要で、転職や独立開業にも役立つなどメリットが多く、資格取得を考えている人もいるでしょう。

本記事では、第二種電気工事士を取得するとできる業務や試験概要について解説します。第一種電気工事士との違いや難易度など、資格取得のために知っておきたい情報を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。

第二種電気工事士とは

「第二種電気工事士」は、住宅や店舗などで電気工事を行うために必要な国家資格です。電気工事士二種と呼ばれることもあります。業務独占資格に該当するため、電気を扱う工事には必ず必要です。
 

第二種電気工事士になると何ができる?

第二種電気工事士を取得すると、一般用電気工作物と呼ばれる一般住宅や店舗の600V(ボルト)以下の電気設備の工事を行えます。一般家庭や小規模オフィスでは100Vや200Vの回路が主流のため、第二種電気工事士の保有者はコンセントや証明、エアコン設置などの工事を担当できます。
建築現場における電気工事がメインですが、経験を積んだ後で現場代理人として現場を取り仕切る立場に携わることも可能です。また、ビルの電気に関する保守点検やメンテナンスを請け負う場合もあります。他にも、鉄道関連工事で、駅構内の電光掲示板や照明、空調、改札といった電気設備の点検・修理も担当します。
 

一種と二種の違い

電気工事士には、第一種と第二種があり、行える工事の範囲や受験資格が異なります。第二種電気工事士は、先述の通り電圧600V以下の一般用電気工作物に限られます。一方、第一種電気工事士は最大電力500kW(キロワット)未満の需要設備であれば、電力会社から600V以上の電圧で受電する自家用電気工作物に関する工事も行うことが可能です。つまり、第一種を取得すると、ほとんどの現場の電気設備工事に携われます。
第二種電気工事士を取得した後で、現場の必要性や業務範囲などの理由で、第一種電気工事士を取得する人も少なくありません。ただ、第一種電気工事士を取得するためには、筆記試験と技能試験の両方に合格した後に、3年以上の実務経験を積む必要があります。加えて、取得後は5年に一度定期講習を受けるよう法令で定められています。第二種電気工事士の場合は免状の更新は不要で、一度取得すれば一生活用することが可能です。
試験の難易度としては、いずれも問題集や過去問を活用して勉強し、知識を付けておけば十分合格できる程度です。独学でも合格は可能ですが、一夜漬けでは難しいため、計画的に勉強する必要があります。
 

第二種電気工事士の資格を取得するメリット

第二種電気工事士の資格を取得することで得られるメリットとして、以下の項目が挙げられます。
 
  • 就職・転職・独立開業に有利になる
  • 企業によっては資格手当が出る
  • 自宅のDIYに知識が役立つ
 

就職・転職・独立開業に有利になる

第二種電気工事士は需要の高い国家資格の1つであり、取得すると就職や転職、独立開業に役立ちます。未経験歓迎の求人案件であっても、第二種電気工事士を保有している人は即戦力として採用される可能性があります。また、企業で経験を積み、スキルを活かして独立開業することで年収アップにもつながるでしょう。
主な勤務先は、電気工事士会社が中心ですが、自動車メーカーや食品工場で機械の点検や修理を担当するスタッフとして採用される場合もあります。
 

企業によっては資格手当が出る

資格手当がつく職場では、第二種電気工事士を取得することで給与アップも期待できます。具体的な金額は企業によって異なりますが、3,000円〜5,000円が目安です。第一種電気工事士の場合は5,000円~10,000円が一般的で、両方を取得することでさらなる年収アップが見込めます。
 

自宅のDIYに知識が役立つ

なお、第二種電気工事士の取得を通して身につけた技術は、業務以外でも役立ちます。例えば、自宅のDIYでスイッチや照明器具の交換、防犯カメラの設置といった作業を行えます。資格がない場合、ネジ止めや接続などの簡単な工事しかできませんが、第二種電気工事士の保有者は600V以下の低圧の電気工事に従事できます。
 

第二種電気工事士の試験内容・科目

ここからは、第二種電気工事士の試験内容・科目について解説します。第二種電気工事士の試験は、筆記試験と技能試験で構成され、一次試験である筆記試験の合格者または免除者のみが、二次試験の技能試験に進みます。
 

筆記試験は四肢択一のマークシート方式で、全50問出題されます。制限時間は1時間30分です。以下の項目から出題されます。
 

(1)電気に関する基礎理論
(2)配電理論及び配線設計
(3)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
(4)電気工事の施工方法
(5)一般用電気工作物の検査方法
(6)配線図
(7)一般用電気工作物の保安に関する法令
 

なお、試験会場で使用できる用具が決まっており、電卓とボールペンは原則として使用できないので注意が必要です。
技能試験は、支給される材料を使用して、配線図で与えられた問題を制限時間内に完成させる内容です。指定工具として以下の5つが指定されています。
  • ペンチ
  • ドライバ(プラス・マイナス)
  • ナイフ
  • スケール
  • ウォータポンププライヤ及びリングスリーブ用圧着工具
工具の貸し出しはないので、使い慣れたものを持参しましょう。
 

第二種電気工事士資格の合格率と難易度

令和4年度の第二種電気工事士(上期)の合格率は、筆記試験が58.2%、技能試験が74.3%です。年代別の受験データの推移を見ると、直近10年間の合格率は筆記試験が約50〜60%台、技能試験が約60〜70%台であり、安定して合格率は高い傾向があります。
第二種電気工事士は基礎知識を問う問題が中心のため、知識を押さえておけば合格できる可能性は十分あります。筆記試験は、50問中30問以上正解すれば合格ですが、技能試験ではミスがあると不合格となる可能性が高いため注意が必要です。
 

第二種電気工事士の申し込み方法・受験資格

第二種電気工事士の申し込み方法は、インターネットと書面郵送の2通りあります。
 

【インターネットで申し込む場合】

電気技術者試験センターのホームページでマイページを作成し、受験申し込みを行います。受験手数料は9,300円で、支払い方法は下記4つから選択できます。
  • 銀行振込
  • クレジットカード決済(VISA・MasterCard・Dinersのいずれか)
  • コンビニエンスストア決済(手数料は自己負担)
  • Pay-easy(ペイジー)決済(手数料は自己負担)
 

コンビニエンスストア決済や、Pay-easy(ペイジー)決済に利用できるコンビニや金融機関の詳細は、試験センターホームページにて確認しましょう。
 

【書面を郵送して申し込む場合】

受験申込書に必要事項を記入した上で、顔写真を貼り、電気技術者試験センターへ郵送します。受験手数料の9,600円は、ゆうちょ銀行の指定口座に振り込む必要があります。
 

受験申込書はセンターの窓口で直接もらうか、返信用封筒をセンターへ送り、返送してもらう方法で入手可能です。書面申し込みを選択し、受験手数料を期限内に入金した人は、試験日の2週間前頃に受験票が郵送されます。試験当日は受験票を忘れずに持参しましょう。
 

【受験資格】

第二種電気工事士試験には、特に受験資格はありません。学歴や職歴、年齢不要で誰でも受験できます。なお、前年度の試験で筆記試験に合格した受験者は、次年度の筆記試験は免除されます。以下のような筆記試験免除の対象に該当する場合も、筆記試験が免除され、技能試験のみの合格で資格を取得できます。
 
  • 高校や大学において電気工学の課程を修めて卒業した方
  • 第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者
  • 電気事業主任技術者の有資格者 など
筆記試験の免除申請には、必要な証明書類を提出する必要があります。
 

まとめ

第二種電気工事士は、需要の高い国家資格の1つです。資格を取得し、現場での経験を積むことで、一生ものの技術を身につけられるでしょう。合格率は例年50%〜70%前後と高めなため、短期間に集中して対策を行うことで、合格できる可能性が高まります。
今回紹介した内容を参考に、第二種電気工事士の取得を目指しましょう。

よくある質問


Q:第二種電気工事士試験の過去問は手に入りますか?


電気技術者試験センターでは、過去の試験問題を公表しており、受験対策に活用することが可能です。過去問の使用に関する制限や料金は特になく、無料でダウンロードして使うことが認められています。

教育目的で利用することも可能ですが、出典は明記する必要があります。過去問は試験合格に大いに役立つ資料なので、有効活用しましょう。

 

Q:第二種電気工事士試験と第一種との違いは何ですか?


電気工事士の第一種と第二種の主な違いは、工事を行える設備機器と取得条件、免状の更新の有無です。第二種電気工事士の場合、600V以下の低圧の一般用電気工作物のみ扱えます。具体的には、一般住宅や店舗などの小規模施設におけるコンセントやエアコン設置などの電気工事です。規定内であれば、自宅リフォームやDIYでの電気設置も可能とされています。

一方、第一種電気工事士は、600V以上の電圧で受電する自家用電気工作物の工事も行える資格です。工場やビル、大型商業施設など大規模な施設において、500kWまでであれば工事に携われます。

第二種の受験資格は特にありませんが、第一種では3年以上の実務経験が必要です。また、第二種は一度取得すれば更新は不要ですが、第一種は5年に一度定期講習を受ける必要があります。

 

Q:第二種電気工事士試験の合格率はどのくらいですか?


直近の令和4年度の第二種電気工事士(上期)では、筆記試験の合格率が58.2%、技能試験は74.3%でした。過去の受験データでは、筆記試験は約50%〜60%台、技能試験は約60%〜70%台で推移しており、合格率は比較的高めです。

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