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JWCADで勾配屋根の立面図を描こう!

  • 公開日:2018年10月29日
Jwcadに関する知識
JWCADで勾配屋根の立面図を描こう!

CADで立面図を描くには、まず立面図の書き方を知っていることが基本です。立面図を描くには、平面図や断面図などの建築の基本図が既に揃っている必要があります。それらの情報を総合したものが立面図なのです。この記事では、まず立面図の基本と作図に必要になる情報の種類を確認します。次に、JWCADで立面図を描くときの具体的な操作手順を、使用するツールを交えて説明します。特に、斜めの線を描く必要がある勾配屋根の妻面の書き方にフォーカスを当てます。

立面図の基本とは?

建築図面の基本は「平面図」です。設計者のあいだでは「プラン( plan)」とも呼ばれます。平面図とは、簡単に言えば、建物を上から見たときの柱・壁や建具と部屋の関係がわかる図面です。住宅であれば、玄関から入って、さまざまな部屋に行くときの動線が最もよくわかる資料になります。平面図は主に、建物の内部の関係を示しますが、外から見た状態を示す図面が「立面図」です。英語では「エレベーション (elevation)」と呼びます。一般的な方形平面の建物であれば、方角別に4面作成します。たとえば、北側から建物を見たものは「北立面図」になるのです。
立面図に表現される情報は、屋根の形状と勾配、窓やドアなど開口部の位置と形状、外壁の割付・目地・仕上げなどです。寸法は、主に高さ方向の寸法を記入します。設計実務での立面図の目的のひとつは、外壁部分の積算です。外壁に使用する材料とその面積を立面図から計算して、それに単価を掛けると材料の金額がわかります。もうひとつの目的は、確認申請の際の斜線制限のチェックです。建築基準法では、敷地内にあっても北側斜線・隣地斜線・道路斜線を超えない範囲に建築が制限されます。
このような斜線制限は、隣地や敷地に隣接する道路への日照を確保するためのものです。図面表現として、建物の立面図に制限斜線を書き込んで、法律を守っていることを示します。ちなみに、住宅金融公庫の審査のための立面図は、縮尺が50分の1または100分の1で2面以上必要です。縮尺と開口部の位置がしっかり描かれていないと審査に通らない可能性があります。また、太陽光発電設備設置工事の融資を希望する場合は、太陽光発電設備の位置が明示すべき事項として挙げられています。

 

立面図を描く際に必要な情報とは?

立面図を書くときには「平面図」と「高さ関係の情報」が必須です。平面図は、外壁面の長さと建具の平面的な位置関係情報の参照元になります。その位置に合わせて、建具の高さや外形を書き込むわけです。建築図面では、建具の情報は「建具表」という図面に掲載されています。また、複数階を持つ建物では、階高や軒高の数値も必要です。これらは「断面図(セクション(section))」に記載されています。断面図には、主な外壁面に設置される建具の取り付け高さ情報も含んでいます。より詳細な情報が必要であれば「矩計図(かなばかりず)」と呼ばれる、縮尺10分の1などで描かれるスケールの大きい断面詳細図を用いる場合もあります。

JWCADで立面図の妻面を書くには

JWCADで2階建ての住宅の立面図を描くときの作業プロセスを確認してみましょう。ここでは、勾配屋根の妻面(つまめん)の書き方に注目します。妻面とは、勾配屋根の側面が見える側です。瓦屋根であれば、並んだ瓦ではなく、瓦の側面が斜めに上がっていく状態が見える面です。まず、準備として新規ファイルを開いて、既に描いてある平面図をコピーしておきます。具体的な操作手順は、平面図が描かれているファイルを開きます。平屋でも複数階のある建物でも、まず1階の「範囲」を選択して「コピー」し、新規ファイルに「貼付」しましょう。次に、そのコピーした図面の下のほうに、横方向に直線を引きます。
この線が地盤面です。設計用語では、GL(グランドライン( ground line))と呼びます。このGLに対して、平面図の壁芯のラインを下ろしましょう。次に、2階の軒高と屋根の補助線を描き入れます。GLの線を「複線」ツールを使いコピーして、軒高の補助線を作成します。このとき、断面図記載の軒高寸法を「複線間隔」に入力するのです。屋根の線は「線」ツールをクリックしたあとで「線属性」ウィンドを開き、好みの「線色」と「実線」を選びます。勾配は「傾き」入力欄に所定の屋根勾配値(4寸勾配なら0.4など)を入力して指定します。
この状態で、軒高の補助線(水平線)と平面図の外壁からの補助線(垂直線)の交点をクリックして、マウスを斜め上方向に動かし軒線を入力するわけです。この斜め線が描けたら「複線」ツールで屋根の厚みや破風板(はふいた)の線も描き入れます。軒の出に関しては、平面図の外壁からの補助線(垂直線)を基準として「伸縮」ツールの「突出寸法」に外壁面からの水平距離を入力して作成します。屋根の片側が描けたら、その部分を選択して「複写」ツールで反転コピーして、反対側の屋根を掛けるのです。反転コピーは「倍率」入力欄に-1を入力しましょう。棟部分の交差部分ではみ出した余計な線は「コーナー」ツールで整えます。これで妻面の屋根部分が完成です。

JWCADを使って立面図を簡単に!

手書きで軒の妻面を描くのは、平行定規と勾配定規を使えばそれほど難しいものではありません。ただし、設計には変更がつきものです。屋根の勾配をどの程度にするか、いくつかの異なる案を考える必要があります。屋根勾配は屋根に用いる材料によって変わりますが、異なる勾配のラインも、JWCADを使えばスピーディーに作図が可能なのです。斜めのラインを引くには、「線」ツールの「傾き」指定や、「複線」ツール、「伸縮」ツールの使い分けがポイントです。さまざまな勾配を持つ屋根面を、手が覚えてしまうくらい何度も描いてみると、JWCADのスキルがワンランクアップできるでしょう。

 

JWCADで勾配屋根の立面図を描く方法についてよくある質問

立面図の基本とは?

建築図面の基本は「平面図」です。設計者のあいだでは「プラン( plan)」とも呼ばれます。平面図とは、簡単に言えば、建物を上から見たときの柱・壁や建具と部屋の関係がわかる図面です。住宅であれば、玄関から入って、さまざまな部屋に行くときの動線が最もよくわかる資料になります。平面図は主に、建物の内部の関係を示しますが、外から見た状態を示す図面が「立面図」です。英語では「エレベーション (elevation)」と呼びます。一般的な方形平面の建物であれば、方角別に4面作成します。たとえば、北側から建物を見たものは「北立面図」になるのです。
立面図に表現される情報は、屋根の形状と勾配、窓やドアなど開口部の位置と形状、外壁の割付・目地・仕上げなどです。寸法は、主に高さ方向の寸法を記入します。設計実務での立面図の目的のひとつは、外壁部分の積算です。外壁に使用する材料とその面積を立面図から計算して、それに単価を掛けると材料の金額がわかります。もうひとつの目的は、確認申請の際の斜線制限のチェックです。建築基準法では、敷地内にあっても北側斜線・隣地斜線・道路斜線を超えない範囲に建築が制限されます。
このような斜線制限は、隣地や敷地に隣接する道路への日照を確保するためのものです。図面表現として、建物の立面図に制限斜線を書き込んで、法律を守っていることを示します。ちなみに、住宅金融公庫の審査のための立面図は、縮尺が50分の1または100分の1で2面以上必要です。縮尺と開口部の位置がしっかり描かれていないと審査に通らない可能性があります。また、太陽光発電設備設置工事の融資を希望する場合は、太陽光発電設備の位置が明示すべき事項として挙げられています。

 

立面図を描く際に必要な情報とは?

立面図を書くときには「平面図」と「高さ関係の情報」が必須です。平面図は、外壁面の長さと建具の平面的な位置関係情報の参照元になります。その位置に合わせて、建具の高さや外形を書き込むわけです。建築図面では、建具の情報は「建具表」という図面に掲載されています。また、複数階を持つ建物では、階高や軒高の数値も必要です。これらは「断面図(セクション(section))」に記載されています。断面図には、主な外壁面に設置される建具の取り付け高さ情報も含んでいます。より詳細な情報が必要であれば「矩計図(かなばかりず)」と呼ばれる、縮尺10分の1などで描かれるスケールの大きい断面詳細図を用いる場合もあります。

 

JWCADで立面図の妻面を書くには

JWCADで2階建ての住宅の立面図を描くときの作業プロセスを確認してみましょう。ここでは、勾配屋根の妻面(つまめん)の書き方に注目します。妻面とは、勾配屋根の側面が見える側です。瓦屋根であれば、並んだ瓦ではなく、瓦の側面が斜めに上がっていく状態が見える面です。まず、準備として新規ファイルを開いて、既に描いてある平面図をコピーしておきます。具体的な操作手順は、平面図が描かれているファイルを開きます。平屋でも複数階のある建物でも、まず1階の「範囲」を選択して「コピー」し、新規ファイルに「貼付」しましょう。次に、そのコピーした図面の下のほうに、横方向に直線を引きます。
この線が地盤面です。設計用語では、GL(グランドライン( ground line))と呼びます。このGLに対して、平面図の壁芯のラインを下ろしましょう。次に、2階の軒高と屋根の補助線を描き入れます。GLの線を「複線」ツールを使いコピーして、軒高の補助線を作成します。このとき、断面図記載の軒高寸法を「複線間隔」に入力するのです。屋根の線は「線」ツールをクリックしたあとで「線属性」ウィンドを開き、好みの「線色」と「実線」を選びます。勾配は「傾き」入力欄に所定の屋根勾配値(4寸勾配なら0.4など)を入力して指定します。
この状態で、軒高の補助線(水平線)と平面図の外壁からの補助線(垂直線)の交点をクリックして、マウスを斜め上方向に動かし軒線を入力するわけです。この斜め線が描けたら「複線」ツールで屋根の厚みや破風板(はふいた)の線も描き入れます。軒の出に関しては、平面図の外壁からの補助線(垂直線)を基準として「伸縮」ツールの「突出寸法」に外壁面からの水平距離を入力して作成します。屋根の片側が描けたら、その部分を選択して「複写」ツールで反転コピーして、反対側の屋根を掛けるのです。反転コピーは「倍率」入力欄に-1を入力しましょう。棟部分の交差部分ではみ出した余計な線は「コーナー」ツールで整えます。これで妻面の屋根部分が完成です。

 

JWCADを使って立面図を簡単に!

手書きで軒の妻面を描くのは、平行定規と勾配定規を使えばそれほど難しいものではありません。ただし、設計には変更がつきものです。屋根の勾配をどの程度にするか、いくつかの異なる案を考える必要があります。屋根勾配は屋根に用いる材料によって変わりますが、異なる勾配のラインも、JWCADを使えばスピーディーに作図が可能なのです。斜めのラインを引くには、「線」ツールの「傾き」指定や、「複線」ツール、「伸縮」ツールの使い分けがポイントです。さまざまな勾配を持つ屋根面を、手が覚えてしまうくらい何度も描いてみると、JWCADのスキルがワンランクアップできるでしょう。

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