- ストーリー
始まりは「勢い」と「面白そう!」──20年経った今、そこは自分の大切な「居場所」に
プラスバイプラス(以下、PXP)のWEBマーケティンググループで活躍する松岡 徹。彼は創業メンバーの1人。2020年現在、20周年という節目を迎え創業当時を振り返ります。
▼「松岡、一緒に会社せぇへん?」が始まりでした
私はもともと、PXPと同じCAD(Computer Aided Design)会社で営業として勤めていたんです。当時、私の上司であった創業者と、同行したある日のことでした。創業者は、読んでいた新聞をペラペラめくりながら、突然、言ってきたんです。
「松岡、一緒に会社せぇへん?」
「え!?それは冗談かな?」とか、いろいろ考えましたが、すぐに「いいと思います!」と答えました。当時、23歳ぐらいで、先のことをまったく考えていなくて、ただただおもしろそうな話に飛びついたって感じです(笑)。
そして、「いや実はさ、ちょっと声かけて欲しいメンバーがふたりおるねん」と。そこで名前が挙がってきたうちのひとりが、前職でも先輩だった現社長の室田 茂樹でした。「このメンバーが集まらないとこの会社は成功しないから、頼むわ、松岡」と。
話ができるようセッティングし、無事ふたりともメンバーに。本当に会社を創業することとなりました。
不安はなかったですね、”なんとかなる”っていう気持ちでした。本当に勢いだけでしたね(笑)。
準備期間はとても楽しかったです。創業者は私たちを盛り上げるのがとても上手な方で、「よし、わかった!、事務所もないし何もないから、まずは車がいるやろ?、準備金渡すからそれぞれ車買ってこい!」って(笑)。
私は車を持っていなかったので、浮かれた気分になりながら買いに行ったのを覚えています。ただ、浮かれすぎて”営業車としてはどうなんだ?”という外観の車を購入してしまい、みんなに驚かれたのは今では良い笑い話です(笑)。
また、「何もないから次は皆でノートパソコン買いに行こう!」とか言って家電量販店に行ったり。そして、そのまま図書館に行ってみんなで商材のマニュアル作成をしていました。ずっと一緒にいましたね。もちろんこの期間は給料なんて発生しません。でも、とにかく楽しんでいましたね。会社をつくってるなって感じがありました。
▼チャンスがピンチに?「どうすんねん、これ……
会社設立までもう少しというところで、ひとつ目のピンチがやってきました。販売するはずだった商材が準備できなくなったのです。創業者は後ろ向きなことを言わず、いつも先のことを考えている方だったので、私は”なんとかなる”とは思っていましたが、「みんなでここまでやってきたのに……」と悔しい気持ちにはなりましたね。
そんな時に手を差し伸べてくれたのが、今でもお取引のある会社でした。協力すると言ってくれたときは、みんなでめちゃくちゃ大喜びしました。本当に感謝です。これからもずっと関係を続けていきたい大切な会社です。
そして、いざ商材の準備も整い、販売スタート。すると、すぐに契約が決まったんです。普通はこの状況だと「よっしゃー!、決まったー!初契約だー!」ってなるじゃないですか。それがならなかったんですよ。商談した創業者が会社に帰ってきたときの表情は、「嬉しいけど、困っている」様子でしたね。
その理由は、実は私たちはすぐ売れるとは思っていなくて、売れた後の契約書とかその先の手続きとか何も準備していなかったんです。全員、営業しかやったことがなかったので、誰も事務処理ができなくて。みんなで「どうすんねん、これ……」って(笑)。これがふたつ目に起きたピンチです。
そんな時、前職で一緒だった谷 和美が会社を退職されるという話を聞き、創業者が「次、決まってんの?、決まってなかったらうちでやらへん?」って声をかけたところ、入社してくれることに。谷は前職でも契約処理のスペシャリストだったので、まさに救世主でした。
▼売れなかった日々、さらに現れた救世主
当時は、毎日が発見ばかり。ワクワク感の中で仕事をしていました。毎日、コミュニケーションだらけです。“売れるためにはどうしたら良いのか?”って会話をし、和気あいあいとしていました。
そんな雰囲気の中でも目標を決めてプレッシャー感も入れていました。例えば、”1週間で全員1契約ずつもらうぞ!”とか。そのために、1日に200件程電話コールをしたり、朝7時から夜の12時まで仕事をする!ってみんなで決めて仕事をしていました。当時の建設業界はまだ働き方改革がされていなくて、お客様も遅くまで現場にいることが多く、商談できる時間も遅かったんですよね。でも、その頑張りもあって、設立した最初の月は全員、目標を達成できました。
しかし、翌8月と9月はほとんど売れませんでした。怖さを感じました。“このまま売れなかったらどうなるんだろう”という気持ちにもなりました。営業をしている人なら誰でもあると思うんですが、売れなくなった時ってしんどいし、会話ってなくなるんです。その時期は全員、黙々と電話コールをする日々でした。辛抱の時期ってあるんですよね。
そんな雰囲気を打ち消してくれたのが、今でもお付き合いがある販売店との契約でした。前職でも販売店とのお付き合いはあったんですが、ほとんど機能していませんでした。その理由に創業者は気づいていて、「“プラスバイプラス”がやる以上は皆がプラスに、WinWinじゃないとあかんよな!」ってお互いがHAPPYになれるように契約を結びました。
その契約内容が良かったっていうのもあるんですが、そこの担当さんがとてもやり手な方で、一気にうちの商品がバカ売れしたんです(笑)。とても勉強になったし、会社が盛り上がるきっかけになりました。本当に感謝しています。PXPは、いろんな救世主の方に集まっていただいて成り立っている会社だなって思います。
▼ずっと大切にしていきたい自分の居場所
私はこの会社に携わることで得たものはいっぱいあるんですけど、一番は、”人生を楽しめる人と出会えたこと”だと思っています。
2020年の今年、もう44歳になるんですけど、今自分の周りにいてくれる人たちにはとても感謝しているんです。そういう方々と出会えたこと自体が、得たことだって、言い切れるぐらいです。
だから私はこの会社をずっと存続させたいという想いでやっています。この会社で働いているメンバー、お客様、取引会社に対する責任があるからというのももちろんありますが、PXPは若かった私にいろいろ教えてくれた、気づかせてくれた居場所なんです。
なので、大切な場所を守り続けていくために、PXP内にあるいろんな課題解決に取り組んでいきたいと思っています。 価値ある課題だと思ったら、新しい部署をつくってでも取り組みたいと思っています。 今のWEBマーケティングの仕事はそんな想いでつくり、課題解決のために頑張っています。 今後も、この会社に貢献できることだったら経験したことない事でもやるつもりです。
これからもこの会社は良い意味で変わらないと思います。行動指針は変わらず存在するでしょうし、チャレンジすることも止めないでしょう。そして、会社として魅力があって、社会貢献し続けていく会社でありたいですね。また、仲間になってくれる人にはこの会社を好きになってもらって、ここで自分の人生を豊かにする人たちと出会って欲しいなと思います。
この会社は自分の特性を生かして、会社を成長させるために本気でやってみたい事を伝えると、 それを理解して率先して手伝ってくれるメンバーがいますし、 その環境も整っています。それは、ここには自分自身を成長させるチャンスがあって、 確実に自分の成りたい在り方を見つけられる、極め続けていくことができるということです。PXPはそういう会社です。なので、毎日熱く生きたい人はぜひ、入社して欲しいですね。
ほんと、気づいたら20年経っていました。ここまでこの会社が続いてきた秘訣、それは“この会社を好きだと言えるファンをつくったこと”ですね。