- 2026年05月14日
見積依頼書とは?書き方・記載項目・例文をわかりやすく解説【建設業の実例付き】
建設業に関する知識

見積依頼書とは、商品やサービスの購入、工事の発注などを検討する際に、取引先の候補となる企業へ見積書の作成を依頼するための書類です。
本記事では、見積依頼書の基本的な書き方から、建設業に特化した実例まで、すぐに使える例文やテンプレート(Word/Excel)を交えて解説します。
見積もりを依頼する際のメールの文面や、見積書との違いなど、実務で役立つ知識を網羅的に紹介します。
コンテンツ
見積依頼書とは?
見積依頼書とは、発注側が受注を検討している企業に対し、製品の価格や工事費用、納期、取引条件などを記した「見積書」の提出を正式に依頼するための文書です。英語では「Request for Quotation」と訳され、その頭文字をとって「RFQ」とも呼ばれます。
この書類は、取引の初期段階で発注内容や条件を明確に伝えることで、発注側と受注側の認識のズレを防ぎ、スムーズな取引を実現する第一歩となります。
見積依頼書の役割とは
見積依頼書の主な役割は、発注者が希望する製品やサービスの仕様、数量、納期などの条件を、受注候補の企業へ正確に伝えることです。これにより、受注側は依頼内容に基づいた精度の高い見積書を作成できます。
また、書面で依頼内容を残すことで「言った・言わない」といったトラブルを未然に防ぐ役割も果たします。
特に建設業においては、建設業法で請負契約に関する見積書の交付が定められており、その前提となる依頼内容を明確にするルールとしても見積依頼書の必要性が高まります。
見積書との違い
見積依頼書と見積書は、取引の過程でやり取りされる関連書類ですが、発行者と目的が明確に異なります。見積依頼書は「発注側(購入者・依頼者)」が「受注側(販売者・請負業者)」に対して、見積もりの作成を依頼するために発行する書類です。
一方、見積書は、その依頼を受けて「受注側」が、提供できる製品やサービスの価格、数量、納期などの条件を提示するために作成し、「発注側」へ提出する書類です。
つまり、依頼するのが見積依頼書、それに応えるのが見積書という関係について理解しておきましょう。
発注書・請求書との違い
発注書や請求書は、見積依頼書とその後の見積書を経て、取引が進行する中で発行される書類です。まず、発注側が見積依頼書を送り、受注側が見積書を提出します。
発注側がその内容に合意した場合、次に発行するのが「発注書(注文書)」です。
これは契約の意思を正式に示す書類となります。
そして、受注側が商品やサービスを納品した後に、代金の支払いを求めるために発行するのが「請求書」です。
このように、見積依頼書は一連の取引の起点となる書類といえます。
見積依頼書は必須なのか?
見積依頼書の発行は、法律で義務付けられているわけではありません。そのため、電話や口頭での見積もり依頼も可能です。
しかし、特にビジネス上の取引においては、依頼内容を書面で明確にすることで、後々のトラブルを防ぐという重要な役割があります。
数量や仕様、納期といった細かい条件を正確に伝え、発注側と受注側の認識のズレをなくすために、見積依頼書の作成が強く推奨されます。
記録として残るため、社内での情報共有や承認プロセスもスムーズに進められます。
見積依頼書に記載する基本項目
見積依頼書には、決まった書式やフォーマットはありませんが、依頼内容を正確に伝え、スムーズに見積もりを出してもらうために記載すべき基本項目があります。これらの項目は、インターネット上で配布されているフリーのテンプレートや、弥生などの会計ソフトで作成できる書式にも含まれています。
WordやPDF形式の簡易な用紙で自作する場合でも、以下の項目を網羅しておくと良いでしょう。
依頼先情報
見積もりを依頼する相手の情報を正確に記載します。具体的には、会社名、事業所名、部署名、担当者名を記載し、敬称には「御中」や「様」を使い分けます。
会社や部署といった組織宛ての場合は「御中」を、担当者個人宛ての場合は「様」を使用するのが一般的です。
正確な宛先を記載することは、ビジネスマナーの基本であり、多くのテンプレでも必須項目とされています。
依頼内容
見積もりを依頼したい商品名やサービス名、工事名などを具体的に記載します。特に建設業の工事見積もりを依頼する場合、国土交通省が定める標準見積書式などを参考に、「〇〇邸新築工事」や「〇〇ビル外壁改修工事」のように、どの建築工事に関する依頼なのかが明確にわかるようにしましょう。
建築や設計、請負といった取引内容に応じて、依頼内容をできるだけ詳しく記載することが、正確な見積もりにつながります。
希望納期・提出期限
見積依頼書には、2種類の「期限」を記載する必要があります。一つは「見積書の提出期限」で、いつまでに見積書を提出してほしいかを示す日付です。
もう一つは「希望納期」で、依頼する商品やサービスの納品、または工事の完了を希望する日付です。
システム開発のようなプロジェクトでは、要件定義から実装までのスケジュール感も示すと、より実現可能性の高い見積もりが得られます。
数量・仕様・条件
依頼する商品の数量や、求めるサービスの仕様・条件をできるだけ具体的に記載します。例えば、チラシの印刷を依頼する場合は、サイズ(A4、B5など)、色(カラー、モノクロ)、紙の種類、印刷部数、片面か両面か、表紙の有無などを明記します。
仕様が具体的であるほど、見積もりの精度は高まります。
海外との取引で英語で見積依頼書を作成する場合も、仕様(Specification)や数量(Quantity)を明確に記載する点は同じです。
予算や希望条件
発注側のおおよその予算や、価格以外に重視する条件(品質、実績、サポート体制など)を記載する項目です。予算を伝えることで、受注側は予算内で実現可能な最適な提案をしやすくなります。
この項目は必須ではありませんが、あらかじめ伝えておくことで、双方にとって無駄なやり取りを減らし、よりスムーズな取引につながる可能性があります。
ただし、上限予算を伝えることで価格交渉の余地が狭まる場合もあるため、状況に応じて記載を判断しましょう。
担当者情報・連絡先
この見積依頼を発行している自社の情報を記載します。会社名、住所、電話番号、FAX番号、部署名、そして担当者の氏名とメールアドレスを明記しましょう。
受注側が見積もり内容について確認や質問をしたい場合に、スムーズに連絡が取れるようにするためです。
正確な連絡先を記載しておくことで、迅速なコミュニケーションが可能になり、取引全体のスピードアップにつながります。
見積依頼書の書き方【そのまま使える例文付き】
見積依頼書を作成する際は、必要な項目を漏れなく記載し、相手に分かりやすく伝えることが重要です。依頼内容や背景、希望条件といった必要事項を明確にすることで、精度の高い見積もりが期待できます。
ここでは、どのような文言や文面で構成すればよいか、コピーしてそのまま使える基本的な例文から、特定の状況に応じた書き方まで、具体的な内容を紹介します。
シンプルな見積依頼書の例文
件名:お見積もりご依頼の件(株式会社〇〇)〇〇株式会社
営業部〇〇様
拝啓
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、早速ではございますが、下記の製品につきまして、お見積もりを賜りたくご連絡いたしました。
【見積依頼内容】
1.品名:〇〇
2.型番:〇〇
3.数量:10個
4.希望納期:〇年〇月〇日
5.見積書提出期限:〇年〇月〇日
6.納品場所:弊社〇〇支店(〇〇県〇〇市...)
ご多忙の折とは存じますが、上記期限までにご提出いただけますようお願い申し上げます。
敬具
(自社情報)
メールで見積依頼をする場合の例文
件名:【株式会社〇〇】〇〇のお見積もり依頼〇〇株式会社営業部〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。
さて、この度は貴社製品「〇〇」の導入を検討しており、
つきましては、下記内容にてお見積もりをいただきたく、ご連絡いたしました。
・製品名:〇〇
・数量:5台
・希望納期:〇年〇月〇日頃
お忙しいところ恐れ入りますが、〇年〇月〇日(〇)までにご提出いただけますと幸いです。
なお、本件に関するご質問などございましたら、私〇〇までご連絡ください。
何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇
部署名役職
氏名
住所:〒XXX-XXXX...
TEL:XX-XXXX-XXXX
Email:xxxx@xxxx.co.jp
建設業での見積依頼書の記載例
件名:【お見積もり依頼】〇〇邸新築工事(内装工事)の件〇〇建設株式会社
工事部〇〇様
拝啓時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社で施工予定の下記建築工事につきまして、内装工事一式のお見積もりをお願いしたく、ご連絡いたしました。
つきましては、添付の図面および仕様書をご確認の上、お見積書をご提出くださいますようお願い申し上げます。
1.工事件名:〇〇邸新築工事
2.工事場所:東京都〇〇区〇〇
3.工事概要:木造2階建て住宅の内装工事一式
4.見積書提出期限:〇年〇月〇日
5.工期(予定):〇年〇月〇日~〇年〇月〇日
ご不明な点がございましたら、弊社担当の〇〇までお気軽にお問い合わせください。
何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
(自社情報)
工事内容を伝える際のポイント
建設工事の見積もりを依頼する際は、トラブルを避けるために工事内容をできるだけ具体的に伝えることが重要です。単に「内装工事一式」と記載するだけでなく、数量や仕様を明確にした内訳書や仕様書を添付しましょう。
例えば、壁紙の品番や面積(㎡)、床材の種類、建具のメーカーや品番などを一覧にして示すことで、各社の金額を正確に比較できます。
曖昧な依頼は見積もりのズレや追加費用の原因となるため、予算内で最適な発注先を見つけるためにも、1件1件の工事内容を明確に伝える意識が大切です。
10項目以上の詳細な仕様を伝えることも珍しくありません。
添付資料を送る際の注意点
図面や仕様書などの資料をメールに添付して送る際は、相手方が受け取れるファイルサイズに収めるよう配慮が必要です。ファイルサイズが大きい場合は、圧縮するか、ファイル転送サービスを利用しましょう。
また、複数のファイルを送る場合は、ファイル名を分かりやすく整理すると親切です。
資料が正確に伝わらなければ、希望納期までに見積もりが提出されない可能性もあるため、送付後は電話などで到着確認をするとより確実です。
建設業の見積依頼書で特に重要なポイント
建設業における見積依頼は、金額が大きく、関わる業者も多いため、特に正確性と明確性が求められます。曖昧な依頼は、後々のトラブルや追加費用の発生に直結しかねません。
正確な見積書を受け取り、その後の発注書作成をスムーズに進めるためにも、依頼段階で以下のポイントを確実に押さえることが重要です。
図面や仕様書を添付する
建設工事の見積もりにおいて、図面(平面図、立面図、断面図など)や仕様書は不可欠な資料です。これらの資料がなければ、業者は正確な材料の拾い出しや必要な工数の算出ができません。
口頭や文章だけでは伝わらない詳細な情報を共有することで、見積もりの精度が格段に向上します。
正確な図面と仕様書の添付は、適正な工事期間と費用を見積もるための大前提となります。
工事範囲を明確にする
「どこからどこまで」を工事の対象範囲とするのかを、言葉や図面で明確に定義することが極めて重要です。「電気工事一式」といった曖昧な表現ではなく、「照明器具の取り付けまで」なのか、「配線工事のみ」なのかを具体的に示します。
これにより、業者間の認識のズレを防ぎ、追加工事によるトラブルを回避できます。
見積書の提出期限だけでなく、工事完了までの日数や期限を正確に算出するためにも、工事範囲の明確化は必須です。
数量や単位を統一する
複数の業者に相見積もりを依頼する場合、数量や単位がバラバラだと正確な比較ができません。「m」「㎡」「kg」「式」などの単位は、依頼者側で統一したフォーマットを用意し、それに沿って見積もりを提出してもらうようにしましょう。
例えば、ある業者は「一式」で見積もり、別の業者は平米単価で見積もるといった状況を避けることで、各社の提案を公平かつ客観的に評価できます。
現場条件を事前に共有する
見積金額は、図面上の情報だけでなく、実際の現場の状況にも大きく左右されます。例えば、資材の搬入経路の広さ、車両の駐車スペースの有無、作業可能な時間帯の制限、近隣住民への配慮の必要性など、現場特有の条件は事前に伝えましょう。
これらの情報が不足していると、後から追加費用が発生する原因になります。
可能な限り、現地調査の機会を設けることも有効です。
追加工事の扱いを確認する
建設工事では、予期せぬ事態により追加工事が発生することが少なくありません。そのため、見積もりを依頼する段階で、追加工事が発生した場合の対応についてあらかじめ確認しておくことが重要です。
具体的には、追加工事の見積もりの提出方法、金額の決定プロセス、承認手続きなどを事前に取り決めておくことで、万が一の際もスムーズに対応でき、トラブルを未然に防ぐことにつながります。
見積依頼書を作成するメリット
見積依頼書を作成することは、一見すると手間がかかる作業に思えるかもしれません。しかし、特に複雑な取引や高額な発注においては、その手間を上回る多くのメリットが存在します。
口頭での依頼に比べ、書面でやり取りを行うことで、取引の透明性が高まり、後のトラブルを未然に防ぐことにつながります。
これは基本的なビジネスマナーであると同時に、合理的な業務プロセスの構築にも不可欠です。
見積精度が上がる
見積依頼書によって、依頼内容(仕様、数量、納期など)が明確に文書化されるため、見積もりを依頼された側は、何に対して見積もりを出せばよいのかを正確に把握できます。これにより、憶測や曖昧な情報に基づく見積もりが減り、より精度の高い見積書の提出が期待できます。
結果として、発注後の追加費用の発生リスクを低減させることにつながります。
認識違いを防げる
口頭での依頼では「言った・言わない」といった水掛け論が発生しがちですが、見積依頼書として書面で記録を残すことで、発注側と受注側の認識のズレを防ぐことができます。これは、自社を守るための証拠(エビデンス)としても機能します。
特に複数の他社へ相見積もりを依頼する際には、全社に同じ条件を正確に伝えることができ、公平な比較検討の土台となります。
複数社を比較しやすくなる
相見積もりを取る際、全社に対して同じ内容の見積依頼書(および仕様書)を送付することで、各社から同じ条件に基づいた見積書を提出してもらえます。これにより、価格はもちろん、提案内容や納期、支払い条件などを横並びで比較検討することが容易になります。
条件が揃っているため、どの企業が最も自社の要望に合っているかを客観的に判断しやすくなります。
社内共有や管理がしやすくなる
見積依頼書を作成し、データとして保存しておくことで、社内での情報共有がスムーズになります。担当者が変わったり、不在だったりした場合でも、他の従業員が過去の取引経緯を正確に把握できます。
また、どの業者にいつ、どのような内容で依頼したのかという履歴が残るため、購買履歴の管理や分析、将来の予算策定などにも活用することが可能です。
見積依頼書作成でよくあるミス
見積依頼書の作成は、スムーズな取引の第一歩ですが、内容に不備があると、かえってやり取りが煩雑になったり、トラブルの原因になったりします。特に初めて見積もり依頼をする場合や、急いで対応している際にはミスが起こりがちです。
ここでは、メールでの問い合わせや送付の際によく見られる失敗例を挙げ、適切な対応方法を解説します。
依頼内容が曖昧になっている
最も多いミスが、依頼したい内容が具体的に書かれていないケースです。「〇〇一式」や「〇〇関連の作業」といった曖昧な表現では、相手は何をどこまで見積もれば良いのか判断できません。
その結果、見積もりの精度が著しく低下したり、何度も確認のやり取りが発生したりします。
品名、型番、サイズ、材質、工事範囲などをできるだけ具体的に記載することが重要です。
数量や単位が統一されていない
特に複数の品目や工事を依頼する場合、数量や単位が不明確だと正確な見積もりができません。「1セット」「一式」などの単位を用いる場合は、そのセットや一式に何が含まれるのかを明記する必要があります。
初めて依頼する際は、過去の類似案件の書類を参考にしたり、不明な点は事前に確認したりするよう心がけてください。
相見積もりを取る場合は、各社に同じ条件でお願いするためにも単位の統一は不可欠です。
納期や条件が記載されていない
「いつまでに見積書が欲しいのか(提出期限)」と「いつまでに商品やサービスを納めてほしいのか(希望納期)」が記載されていないと、相手は対応の優先順位を判断できません。また、支払い条件や納品場所といった取引に関する重要な条件が抜けていると、契約段階で認識の齟齬が生まれる可能性があります。
後から内容の変更や追加依頼をする手間を省くためにも、初期段階で条件を明記しましょう。
必要な資料が不足している
建設工事における図面や仕様書、Webサイト制作における要件定義書など、見積もりの算出に不可欠な資料が添付されていないケースもよくあります。資料が不足していると、業者は正確な費用を算出できず、概算の見積もりしか出せません。
結果的に、何度も電話などで追加のやり取りが発生し、双方にとって時間のロスとなります。
依頼前に、見積もりに必要な資料がすべて揃っているかを確認しましょう。
口頭だけで依頼してしまう
電話などの口頭のみで見積もりを依頼することは、手軽な一方で最もトラブルにつながりやすい方法です。依頼した内容や条件が記録として残らないため、「言った・言わない」の問題が発生しやすくなります。
たとえ口頭で概要を伝えた場合でも、必ず後からメールや正式な見積依頼書を送付し、依頼内容を文書で残しておくことが、ビジネスにおけるリスク管理の基本です。
見積依頼を効率化する方法
見積依頼は、正確さが求められる一方で、複数の業者とのやり取りや社内調整など、多くの手間と時間がかかる業務です。特に、従来のExcelやメールを中心とした方法では、情報の散逸や管理の煩雑化といった課題が生じがちです。
ここでは、見積依頼業務をよりスムーズかつ正確に進めるための方法について解説します。
Excel管理だけでは限界がある理由
多くの企業で使われているExcelは、手軽に表を作成できる便利なツールですが、見積管理においては限界があります。ファイルが個人のPCに保存されるため属人化しやすく、バージョン管理が煩雑になりがちです。
また、手入力によるミスが発生しやすく、過去のデータを参照するにも手間がかかります。
郵送や封筒を使った紙ベースの管理と同様に、情報の検索性や共有のしやすさに課題が残ります。
情報共有ミスが発生しやすい原因
見積依頼に関するやり取りは、メール、電話、FAXなど複数の手段で行われることが多く、情報が分散しがちです。担当者間での引き継ぎがうまくいかず、「最新の見積もりがどれか分からない」「変更内容が伝わっていなかった」といった情報共有のミスが発生しやすくなります。
FAXに送付状をつけ忘れて誰宛か不明になるなど、アナログな手段ならではのミスも依然として存在します。
建設業では見積管理の仕組み化が重要
多数の協力会社と連携し、一つのプロジェクトで何十、何百もの見積もりを取り交わす建設業においては、見積管理の仕組み化が特に重要です。案件ごとに膨大な書類が発生し、原価管理とも密接に関わるため、属人的な管理では限界があります。
見積もりの依頼から比較、承認、発注までをシステム上で一元管理する仕組みを導入することで、業務効率を飛躍的に向上させ、人的ミスを削減できます。
見積・原価・案件情報を一元管理するメリット
見積依頼や提出された見積書を、原価管理システムや案件管理システムと連携させて一元管理することで、多くのメリットが生まれます。例えば、承認された見積もりの情報が自動で実行予算や発注データに反映されるため、二重入力の手間が省けます。
また、案件に関わるすべての情報を一箇所で確認できるため、進捗状況の把握が容易になり、迅速な意思決定が可能になります。
見積依頼から原価管理まで一元化するなら「要 ~KANAME~」もおすすめ
建設業では、見積依頼書の作成だけでなく、その後の見積比較・原価管理・発注管理まで含めて情報を整理する必要があります。しかし、Excelやメールだけで管理していると、「どの案件の見積か分からない」「最新版が見つからない」「協力会社とのやり取りが埋もれる」といった問題が起こりやすくなります。
「要 ~KANAME~」は、建設業向けに設計された業務管理システムです。
見積・原価・案件情報を一元管理できるため、案件ごとの進捗や利益状況を把握しやすくなり、情報共有のミス防止にもつながります。
見積依頼業務を効率化したい方や、案件管理を属人化させたくない企業は、一度チェックしてみるとよいでしょう。
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見積依頼書についてまとめ
見積依頼書は、商品やサービスの購入、工事の発注において、発注側が受注候補の企業へ正確な条件を伝え、精度の高い見積書を提出してもらうための重要な書類です。法的な作成義務はありませんが、依頼内容を書面で明確にすることで、認識のズレや「言った・言わない」といったトラブルを未然に防ぎます。
本記事で紹介した基本項目や例文、特に建設業における注意点を参考に、過不足のない見積依頼書を作成し、スムーズな取引を実現してください。
見積依頼書についてよくある質問
ここでは、お見積もりの依頼や見積依頼書の提出に関して、実務でよく寄せられる質問とその回答をまとめました。メールでのやり取りやフォーマット、相見積もりのマナーなど、基本的な疑問を解消するための参考にしてください。
特に初めて見積もり依頼を担当する方は、一通り目を通しておくと良いでしょう。
Q1.見積依頼書はメールだけでも問題ありませんか?
はい、問題ありません。特に緊急の場合や簡易的な依頼では、メール本文に必要事項を記載するだけで十分なケースが多いです。
ただし、取引の証拠として記録を残す観点から、後からでも正式な見積依頼書をPDFなどで送付することが望ましいとされています。
Q2.見積依頼書に決まったフォーマットはありますか?
いいえ、法律で定められた決まったフォーマットはありません。しかし、依頼内容を正確に伝えるために、宛先、依頼日、依頼内容、数量、納期、見積提出期限、担当者連絡先などの基本項目は網羅すべきです。
テンプレートを活用すると漏れなく記載できます。
見積書への返信や御礼の際も、どの依頼に対するものか明確にしましょう。
Q3.建設業では図面添付は必須ですか?
はい、正確な見積りを算出するためには、ほぼ必須と言えます。工事の規模や内容にもよりますが、図面や仕様書がなければ、業者は必要な材料や工数を正確に算出できません。
口頭や文章だけでは伝わらない詳細情報を提供することで、精度の高い見積もりを得ることが可能になります。
Q4.複数社へ同時に見積依頼しても問題ありませんか?
はい、問題ありません。これは「相見積もり」と呼ばれ、品質や価格、条件を比較検討するために一般的に行われる手法です。
ただし、各社に公平な条件を提示することがマナーです。
また、発注に至らなかった企業に対しても、丁重にお断りの連絡を入れることが望ましいでしょう。
Q5.見積依頼後に内容変更はできますか?
はい、可能です。ただし、変更が判明した時点ですぐに依頼先へ連絡する必要があります。
電話で一報を入れた後、変更点を明記したメールや再発行した見積依頼書を送付し、書面で記録を残すのが確実です。
変更内容によっては、見積金額や納期も変わる可能性があることを理解しておきましょう。






