水道本管工事図面の作成で使えるCADソフトまとめ

図面・申請

水道本管工事の図面作成はCADソフトの活用がおすすめです。手書きで行うには、水道に関する確かな知識や図面記号の知識が必要であり、特に中小規模の企業では属人化する傾向にあります。

 

CADソフトを活用すると、搭載された機能によって図面作成を簡略化できるので、水道工事に関する知識が薄い事務員でも対応できるようになり、全体の業務効率化を実現できます。

 

そこでこの記事では、水道本管工事図面の作成に使えるCADソフトを紹介します。

 

本管工事図面とは?

水道本管工事図面とは、土の中に埋める上下水道の本管工事に関する図面のことです。水道工事は、地域住民の暮らしを支える水道に関するものですから、重要度は極めて高いといえます。

 

そして、工事を円滑に進めるためにはミスのない正確な図面の存在が欠かせません。本管工事図面には、位置図、配管平面図、管割図、オフセット図、舗装面積図などがあります。作成した図面は、市町村ごとに異なる申請書類と一緒に提出し、承認を受けてから工事に入るという流れです。

 

つまり図面にミスや不備があると工事を予定通り行うことができず、工事の依頼主にも迷惑をかけることになります。そのため、本管工事図面を作成するには、水道に関する詳しい知識が必要ですが、人材の足りない中小企業では図面作成の担当者が現場の責任者というケースも多く、負担が重くのしかかる傾向にあります。

 

煩雑な業務によってミスが生じる心配もあることから、人の手で作図するのではなく、CADソフトを活用するのがおすすめです。

 

本管工事図面の作成で活躍するCADソフト5選

CADソフトは1980年代に一般企業に普及して以降、どんどん進化を続けています。自動機能をによって作図できるソフトも多く登場しており、「図面作成は現場を知らなければ描けない」というのは過去の話になりました。ここでは、本管工事図面の作成に活用できるCADソフトを5つ紹介します。

 

plusCAD水道V

plusCAD水道Vは、水道に特化したCADソフトです。申請図面の作成作業をスムーズにするために開発されており、業務効率化を実現できます。

 

・搭載している市町村別の申請書類による作業効率化

・本管図面もステンシルの配置で簡単作成

・自動機能で作業を圧倒的に簡略化

 

水道本管工事のたびに、市町村ごとのフォーマットに合わせて申請書類を作成するのは大変な手間がかかります。plusCAD水道Vは、あらかじめ搭載している申請書類を選び、追加要素をスタンプ感覚で貼り付けるだけで作成できるのが魅力です。

作図が難しい本管図面も、本管ステンシルをシールのように配置するだけで完成します。

しかも自動機能を搭載しており、縦断図や立面図の作成もマウス操作だけの簡単な仕様です。現場を知らなくても下図があれば図面作成ができるので、事務員でも作図できます。

シンプルな操作方法ですから、パソコンに不慣れな人でも問題ありません。

体制は、訪問・電話・遠隔・LINEと柔軟に対応しているので、導入後の問題も解消できるでしょう。

また、材料の拾い出しや見積作成、日報も自動機能を活用して作業できます。事務作業に時間がかかって残業が常態化しているケースほど、plusCAD水道Vの導入メリットは大きいでしょう。

plusCAD水道V

 

申請くん本管

申請くん本管は、水道本管工事図面を作成する専用CADソフトです。作図や集計作業などの煩わしい手作業を大幅に軽減できる特徴があります。

 

・本管図面の作成に使える専用コマンドが充実

・日報作成と材料集計が手軽にできる

・市町村ごとの指針・書類に対応

 

申請くん本管には、GX形やNS形など本管工事図面を作成する際に欠かせない器具が備わっているため、リストから選んで作図できます。

市町村ごとに異なる指針にも対応済みで、口径や器具もボタン1つで集計できる手軽さです。申請書類のデータも各市町村に適した様式で簡単に作成できるため、スムーズに作業できるでしょう。

また、日報作成や材料集計に関する機能も優れており、本管工事日報を作成しながら全体図面の作成を進める仕様のため、最終日には完成図に近い図面が出来上がります。加えて、接続する器具の角度を自動で取得し、直管・切管の削除編集は接続器具が連動します。管の延長もボタン1つで自動表示するので効率のよい作業を実現できます。

サポート体制は、電話・インターネットによる遠隔サポートのほか、専門のインストラクターが訪問して操作指導することも可能です。

 

ANDES水匠 for 本管

ANDES水匠 for 本管は、水道本管工事に関する図面作成を効率よく進めることを目的に開発されたCADソフトです。独自のノウハウを盛り込み、スピーディーな図面作成を可能にしています。

 

・Officeアプリに近い操作性

・豊富な管種を搭載し、図面上への配置も簡単

・本管工事に関連する図面の作成にも対応

 

豊富な機能を備えているソフトでも、操作性が悪いと作業負担は増えてしまいます。

しかし、ANDES水匠 for 本管はMicrosoft Officeのアプリに近い操作性があり、慣れている人にとっては使い勝手のよいソフトといえるでしょう。

また、鋳鉄管や塩ビ管をはじめ、管種が豊富に用意されており、マウス操作だけで簡単に図面を作成できるようになっています。平面図を作成した後は、自動で管割図を作成でき手間がかかりません。

しかも管割図から工事日報の作成もできるため、業務効率化を実現できます。さらに、PDF図面のCAD化やラスターベクター変換に対応している点も、業務効率化につながるポイントです。

同社が提供する工事情報管理システムと連携することにより、現場での図面確認も容易になるメリットもあります。無料訪問デモがあるので、機能性を確認したうえで購入を検討しましょう。

 

けんしんくん配水本管CAD

けんしんくん配水本管CADは、作業効率化を実現するアイデアが詰まったCADソフトです。利用者からは、作図が簡単にできる、売上が向上したなど評判も上々です。

 

・本管工事図面の作図に使える機能が豊富

・基準図を修正すると他の図面も自動で修正

・AutoCAD®との高い互換性

 

けんしんくん配水本管CADには、断面図やヘロン図の自動作成・引出線一括表示をはじめ、本管工事図面を描くときに活用できる機能が豊富に備わっています。

本管部材のシンボルは登録済みなので、使用する部材をスタンプ感覚で配置するだけで管割図を作成できます。3D視野入力機能を使えば、伏せ越し工事における斜め配管や曲管を平面図に落とし込む場合に、縮尺上延長誤差のない作図が可能です。

さらに、材料を集計してExcelに出力する機能もあり、作図から見積作成までの作業時間を短縮することが可能です。

作図でミスがあったり、工事に変更があった場合は、基準図を修正すると他の図面に反映されます。AutoCAD®との互換性に優れている点も、けんしんくん配水本管CADの大きな特徴です。

ファイル形式を変換しなくてもスタイルが崩れる心配がないので、AutoCAD®と併用する事業者にも向いているソフトです。

 

本管CAD@ V3

本管CAD@ V3は、CADの制作・販売実績のある企業が無償提供しているCADソフトです。ただし、本管CAD@ V3は機能拡張用のソフトであり、単独では使用できません。

こちらを使うには、純国産低価格汎用 CADソフト「BELLDESIGN/Std R11」(税抜標準価格 97,000 円)が必要です。「BELLDESIGN/Std R11」に本管CAD@ V3に追加することで、以下のように充実した機能を活用できます。

 

・道路使用許可申請図の寸法を自動記入

・日報の自動作成、材料の自動集計

・画像データの貼り付けや実寸化

・埋設物調査図(平面管路・横断図・断面管路自動作成)

・総延長距離・管伸長・管路寸法自動計測

 

また、本管CAD@ V3には、日本ダクタイル鉄管協会/塩化ビニル管・継手協会準拠の部材データが約2,500点標準搭載されており、簡単な操作で図面に落とし込めます。

ただし、公式サイトでは「BELLDESIGN/Std R11」のサポートは終了しているので、「BELL DESIGN R14」以上のバージョンを使う必要があります。

最新バージョンと本管CAD@ V3の互換性は不明ですので、詳細は公式サイトで確認しましょう。

 

まとめ

水道本管工事の図面作成は、CADソフトの活用によって最適化することができます。

CADソフトがあれば、手書きに比べて作業時間を圧倒的に短縮できるうえ、寸法や記号の記入ミスが生じるリスクも少なくなります。plusCAD水道Vは「誰でも使える本格的水道CAD」というキャッチフレーズの通り、パソコンが苦手な人や不慣れな人でも使える操作性の高さが魅力です。

事務員の使用率80%という数字が示す通り、現場を知らなくても図面を描くことが可能です。業界No.1のサポート体制に加え、導入企業は15,000社以上、業務効率アップ率平均86%以上という実績もあるソフトですから、事業運営の強い味方になるはずです。

導入にあたっては税制優遇措置を受けることもできるので、この機会にplusCAD水道Vの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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