給水立面図とは?書き方や効率的に作成する方法を解説

給水立面図とは?書き方や効率的に作成する方法を解説 図面・申請
給水立面図とは?書き方や効率的に作成する方法を解説

給水立面図は、給水管や給水設備の断面を図に起こしたものです。日常生活や産業などあらゆるシーンで欠かせない水の供給を担う水道工事で、他の配管との兼ね合いや設置場所が複雑な場合においても問題なく工事を行うために、給水立面図が重要な役割を担っています。

本記事では、給水立面図の概要や具体的な書き方、注意点や効率的に作図するために役立つCADソフトなどについて詳しく解説します。給水立面図について理解を深め、効率的に現場作業に進めるためにぜひ参考にしてください。

 

給水立面図とは?

給水立面図とは、給水設備や給水管の配置を真横から見た構図で起こした図面です。実際に現場の状態を真横から見ることはほぼ不可能なため、状態をイメージして図面にまとめます。

立面図は姿図とも呼ばれ、緻密な計算を元に作成される難易度の高い図面です。水道工事を申請する自治体によっては立面図の申請が不要な場合もありますが、必要と決まっている場合は正しい図面が求められます。

 

給水立面図の役割

給水立面図は、給水平面図だけでは確認しきれない情報を補完する役割を担っています。多くの水道工事では、給水平面図を中心に使用しますが、地中や壁内、天井裏など見えない箇所で配置が複雑なケースも少なくありません。

万が一、他の配管や電気系統などと干渉してしまうと、作業をやり直すことになります。トラブルを回避するために、さまざまな角度から給水管や器具の状態を確認できるよう給水立面図を作成します。

 

給水立面図の書き方

給水立面図の具体的な書き方を手順を追って解説します。ここでは、住宅に給水管を引き込むケースを見ていきます。

 

  1. 本管から水道メーターまで住宅の建物に沿って描く
  2. 住宅内引き込み管と給水器具を設置する
  3. 2の器具と給水管を接続する
  4. 給水立面図を作成する

 

平面図で工事の全体像を起こした後、立面図を作成していきます。

 

給水立面図を書くときの注意点

給水立面図を作成する際の注意点を解説します。

 

必ず規定に沿って図面を作成する

給水立面図を含む水道図面は、工事を正確に行うだけでなく、自治体から工事の許可を得るためにも重要です。各自治体の規定に沿って作成された図面や工事計画を元に、工事が適切かどうか綿密に審査されます。

万が一、図面に不備があれば審査に通らず、再度図面を作成し提出しなければなりません。図面作成の時間や手間がかかるうえ、着工に遅れが生じる可能性も出てくるため、やり直しのないよう最初から規定に沿って作図することが大切です。

 

作図ルールを守る

給水立面図のルールは原則として各自治体の規定を確認することが大切です。基本的なルールの例としては以下のようなものがあります。

 

  • 配管等を、平面図に対して15°に書き表す
  • すべてに管種及び口径を記入する
  • メーター1次側及びメーター前後の管長を記入する(径はmm、長さはmを使用)
  • 口径75mm以上は配水管布設工事に準じた立面図にする

 

※面図のみで工事の内容が明瞭な場合については立面図をメーター先までに省略できる

 

給水立面図は、水道配管や設備の配置を真横から見た図面のことです。給水平面図だけでは不十分な情報を記載する目的があり、他の配管や設備などと干渉することなくスムーズに施工を行う上で、重要な書類でもあります。

水道工事図面の作成には、製図や水道工事に関する専門的な知識はもちろん、緻密なスキルを要します。従来までは手書きが一般的でしたが、人為ミスや保管のリスクを軽減するためにも、CADソフトの利用がおすすめです。

 

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