水道工事図面とは?見方や記号について解説

水道工事図面とは?見方や記号について解説 図面・申請
水道工事図面とは?見方や記号について解説

水道工事図面には、給水管や排水管に関わる工事を行ううえで必要な情報が網羅されています。水道工事図面は各自治体への申請にも必要な書類であり、正確に作成、提出する必要があります。

本記事では、水道工事図面の特徴や使われる記号、作成するときのポイントや注意点などについて解説します。水道工事で使用する図面をスムーズに作成し、業務効率性を高めるために役立つCADソフトについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

水道工事図面とは?

水道工事図面とは、名前の通り水道工事に必要な図面のことです。水道工事では、道路の下など地中や住宅、ビルなどの内部に水道管を設置、接続する作業を行います。

私たちの生活に欠かせないインフラである水が供給、排泄されるためには、設備が適切に機能している必要があります。水道工事図面は、給排水設備が正しく機能するために重要な役割を担っています。また、各自治体に水道工事の申請を行う際にも、水道工事図面が必要です。

 

水道工事図面を作成するときのポイント

水道工事図面を作成する際に気をつけたい主な4つのポイントを紹介します。

 

各自治体が指定するフォーマットを利用する

水道工事を申請する自治体ごとに、指定の書式が決まっています。設計図面や完成図面は指定の書式をホームページなどでダウンロードして使用する必要があります。原則としてサイズは日本工業規格のA3で、図番の1番の書式を1枚目に使用し、図面が複数枚ある場合の2枚目以降には図番の2番以降の書式を使用します。

 

誰が見てもわかりやすく把握しやすい図面を心がける

水道工事図面は、多くの立場の人が使用するため、わかりやすく工事の全貌をスムーズに把握できるよう仕上げる必要があります。寸法や記号は正確かつ簡単明瞭に記載し、直線や曲線はフリーハンドではなく、製図機器などを用いて記入します。

工事別の表示方法も設定されている場合は、事前に確認して正しく活用しましょう。例としては、新設の給水装置は赤色太実線、撤去・廃止の場合は黒色破線で示します。また、既設及び給水装置以外の線は黒色細実線、井戸水はオレンジ実線、消火用水は緑色実線、貯水槽以下は青色実線などです。

 

図面の範囲を確認する

平面図及び立面図の範囲は、被分岐管から給水器具までです。ただ、撤去工事の場合は分岐部からメーターまでを図示することになっています。また、給水管から支管が分岐するときは、その分岐箇所を記し、被分岐管の呼び径や所有者、水栓番号を明記します。

 

各図面の規定を守る

各図面で図示に関するルールが定められています。平面図には被分岐管から給水器具までの給水装置の設置状況の全容が把握できるよう以下に従って図示する必要があります。

 

  • 縮尺は、50分の1〜500分の1の範囲
  • 敷地、建物及び車庫などの輪郭を図示する
  • 建物は水栓の位置を明記する 
  • 道路舗装種別や公私道の区分及び歩車道の区分を記入する など

 

また、立面図は新設管を主とし、全容がわかるように平面図に対して30度または45度の傾斜角度で表します。詳細図は、平面図で表すことのできない部分に関して、縮尺の変更による拡大図などで図示する必要があります。

 

水道工事図面の種類

水道工事図面と一口に言っても、さまざまな種類があります。ここでは代表的な水道工事図面の特徴などについて紹介します。

 

平面図

平面図は、設置する水道管の形状や工事現場の全体像を真上から見た図面です。配管の位置が一目で確認できるうえ、汎用性が高いため水道工事以外でもよく利用されます。水道工事の平面図には、建築平面や給水用具の位置だけでなく、給水管の種類、口径、寸法など多くの情報をまとめて記載するのが一般的です。

 

立面図

立面図は、建物や地中を真横から見た構図で図示したものです。水道工事では平面図だけでは賄えない情報を補足する目的で作成されます。水道工事において水道配管を通す場面が多く、設置が複雑になりやすいため、電気系統やガス管など他の設備を避けて配置する必要があります。

水道の構造をさまざまな角度から確認するうえで、立面図は重要です。ただ、立面図の作成は難易度が高く、高度な知識や技術を用いて緻密な計算を行う必要があります。

 

アイソメ図

アイソメ図(アイソメトリック図)は、立体を平面として表現した図面です。立体を斜め上から見る等角投影図の立体表現法を用いて、2D上に3Dを表します。一般的には、立体のX、Y、Z軸を120度の等しい間隔で投影します。

各軸が等間隔で各辺の寸法も実寸のため、サイズ感が伝わりやすく、平面図や立面図よりも建物の全体イメージを掴むことができます。配管ルートや設置位置を視覚的にわかりやすく仕上げたい場合に便利です。

 

アクソメ図

アイソメ図と似た用語である「アクソメ図(アクソノメトリック図)」は、「軸測投影図法」という表現法を使った図面です。水平線に対する幅や奥行きの角度がアイソメ図とは異なり、平面図の水平線に対して幅・奥行きがそれぞれ30度、60度になるように傾けてから高さ情報を追加します。

アクソメ図は平面図を使って比較的簡単に作成でき、立体的なイメージを把握するために役立ちます。

 

配管系統図

配管系統図は、水道管などの配管を設置する建物や設備機器の配管ルート、設置順序、構成要素、位置関係などを示した図面です。配管系統図には平面図に含まれない情報も盛り込みますが、設備部品や機器の詳細をすべて書き込むことは不可能なため通常は簡略化された記号を使います。

 

水道工事図面の見方・記号の意味

水道図面では、さまざまな記号が用いられます。代表的な記号には以下があります。

 

  • ポンプ
  • 槽・貯湯槽
  • 水栓・湯栓
  • 洗浄弁・排水金物・トラップ
  • ため桝・公共桝
  • 水ろ過器・量水器
  • 給水管・排水管
  • 消火管
  • ボールタップ
  • シャワー
  • 水栓柱
  • 送水口
  • スプリンクラー
  • 水取器 など

 

また、水を含む液体を扱う配管系統図では、記号要素や機能要素なども用いられます。例えば、メインの配管は実線で、塩ビ管などの直管は直線で表されます。

 

水道工事図面を作成する時の注意点

水道工事図面を作成する際の注意点としては、主に以下があります。

 

  • 寸法や記号などを正確に記載する
  • 水道工事に必要な情報は網羅できているか確認する
  • 目印や配管の向き、貫通部や末端を明確に記載する
  • 複雑な部分や間違えそうな箇所については補足説明を追加しておく

 

水道工事は図面に従って施工します。配管ルートがわかりずらい、接続部や寸法が曖昧、といった状態では工事に支障が出る可能性があるため注意が必要です。

 

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