水道工事の職人から一歩ずつ「経営者」になっていく【経営者になるための教科書】公開中!

     
×

建設業の外注とは?外注費と給与の違いや割合をわかりやすく解説

独立のための教科書

建設業界では、人手不足の解消や生産性向上の手段として外注の活用が不可欠です。
しかし、外注費として処理した費用が税務調査で給与と判断された場合、追徴課税などの思わぬリスクを負う可能性があります。

この記事では、建設業における外注の基本的な知識から、メリット・デメリット、そして税務上のトラブルを避けるために最も重要な「外注費と給与の判断基準」について、具体的なポイントを交えて解説します。

  1. そもそも建設業における外注とは?
    1. 下請けや元請けとは何が違うのか
  2. 建設業で外注を活用する5つのメリット
    1. 専門性の高い業務を任せてコア業務に集中できる
    2. 人件費や社会保険料などのコストを削減できる
    3. 慢性的な人材不足をスピーディーに解消できる
    4. 複数現場の同時進行で工期を短縮できる
    5. 自社のリソースを他の重要な業務に割り当てられる
  3. 建設業で外注する際に注意すべき4つのデメリット
    1. 必要な時に必ずしも依頼できるとは限らない
    2. 現場の機密情報が外部に漏洩するリスクがある
    3. 指揮系統が複雑になり情報伝達に時間がかかる
    4. 自社の技術継承が進まず人材が育ちにくい
  4. 【税務調査で重要】外注費か給与かの判断基準を5つのポイントで解説
    1. 基準1:業務の遂行に対して報酬が支払われるか
    2. 基準2:他の人が代わりに業務を行えるか
    3. 基準3:発注者からの直接的な指揮監督を受けているか
    4. 基準4:作業に必要な道具や資材は誰が用意するか
    5. 基準5:不可抗力で成果物が破損した場合の責任は誰が負うか
  5. 税務署に給与と認定された場合に起こりうる3つの問題
    1. 源泉所得税の徴収・納付義務が発生する
    2. 消費税の仕入税額控除が認められなくなる
    3. 延滞税や過少申告加算税などの追徴課税が課される
  6. 建設業の外注費は売上の何割が目安になるのか
  7. 外注を成功させるために押さえておきたい3つのポイント
    1. 外注先との間で必ず請負契約書を締結する
    2. 外注先が一人親方なら事業主であることを確認する
    3. 明確な指示と円滑なコミュニケーションを心がける
  8. まとめ
  9. 建設業の外注についてよくある質問
    1. Q1. 建設業の外注とは具体的に何を指しますか?
    2. Q2. 外注費と給与は何が違うのですか?
    3. Q3. 一人親方に支払う費用は外注費になりますか?
    4. Q4. 外注費が給与と認定されるとどうなりますか?
    5. Q5. 建設業の外注費は売上の何割が目安ですか?
    6. Q6. 外注のメリットは何ですか?
    7. Q7. 外注のデメリットは何ですか?
    8. Q8. 外注契約で必ず締結すべき書類はありますか?
    9. Q9. 外注を成功させるポイントは何ですか?
  10. 【資料プレゼント!】外注先と信頼関係を築きトラブルを防ぐには?
  11. 独立って何から始めればいい?経営者になるための教科書公開中

そもそも建設業における外注とは?

建設業における外注とは、自社で請け負った工事の一部または全部を、他の企業や個人事業主などの外部パートナーに委託することです。
例えば、特定の専門工事を専門業者に依頼したり、繁忙期に一時的に人手を補うために一人親方に協力を依頼したりするケースが該当します。

この業務委託の対価として支払う費用が「外注費」です。
外注は、自社にない技術やノウハウを補い、人件費などの固定費を削減する目的で広く活用されています。

下請けや元請けとは何が違うのか

外注と似た言葉に「下請け」がありますが、両者は意味合いが異なります。
外注は、自社の業務を外部に委託する行為全般を指す広範な概念です。
一方、下請けは建設業界特有の重層的な契約構造の中で使われる言葉で、発注者から直接工事を請け負った「元請け」から、さらに工事の一部を請け負う業者を指します。
つまり、下請は外注の一つの形態といえます。

元請けが下請業者に工事を依頼することは外注にあたりますが、測量や設計など、工事以外の業務を専門会社に依頼することも外注に含まれるため、必ずしも「外注=下請」ではありません。

建設業で外注を活用する5つのメリット

建設業において外注を戦略的に活用することは、多くのメリットをもたらします。専門性の高い業務を外部のプロフェッショナルに任せることで、自社の社員はコア業務に集中でき、生産性の向上が期待できます。

また、人件費や社会保険料といった固定費を削減し、必要な時に必要な人材を確保できるため、経営の柔軟性が高まります。これにより、慢性的な人材不足の解消や工期の短縮にも対応しやすくなります。

専門性の高い業務を任せてコア業務に集中できる

建設工事は、鳶工事、電気工事、管工事など多種多様な専門分野の集合体です。
これらの専門技術を持つ職人を全て自社の社員として雇用し続けるのは、コスト面でも管理面でも非効率的といえます。

外注を活用すれば、各分野の専門家や専門業者に必要な時だけ業務を委託できるため、自社の社員は最も得意とする中核業務にリソースを集中させられます。
これにより、業務全体の効率が上がり、最終的な成果物の品質向上も期待できるでしょう。

人件費や社会保険料などのコストを削減できる

従業員を一人雇用すると、給与以外にも社会保険料、労働保険料、福利厚生費など、様々な付随費用が発生します。
これらの人件費は、業務量の変動に関わらず発生する固定費となり、経営を圧迫する要因になりえます。

一方、外注であれば、業務委託契約に基づいて報酬を支払うため、社会保険料などの負担は発生しません。
必要な時に必要な分だけ業務を依頼できるため、人件費を固定費から変動費へと転換させることができ、コスト構造の最適化を図ることが可能です。

慢性的な人材不足をスピーディーに解消できる

建設業界では、技術者の高齢化や若年層の入職者減少により、慢性的な人材不足が深刻な課題となっています。
特に、高い技術力を持つ職人の確保は容易ではありません。
新たに人材を募集し、採用、育成するには多くの時間とコストを要します。

外注を活用すれば、既に必要なスキルや経験を持つ即戦力の人材を迅速に確保することが可能です。
これにより、急な受注増や突発的な人手不足にも柔軟に対応でき、事業機会の損失を防ぐことにも貢献します。

複数現場の同時進行で工期を短縮できる

自社の人員だけでは、対応できる現場の数や規模に限界があります。
しかし、特定の工程や専門工事を外部の業者に委託することで、リソースを効率的に分散させ、複数の現場を同時並行で進めることが可能になります。

例えば、Aの現場で躯体工事を進めながら、Bの現場では内装工事を外注先に任せるという分業体制を構築できます。
これにより、個々のプロジェクトの工期を短縮できるだけでなく、会社全体としての受注能力を高め、売上拡大へとつなげられます。

自社のリソースを他の重要な業務に割り当てられる

企業の活動は、現場での施工業務だけではありません。
新規顧客の開拓、発注者との打ち合わせ、見積もりの作成、資材の調達管理など、多岐にわたる業務が存在します。

専門的な施工業務の一部を外注することで、自社の限られた人的リソースをこれらのより付加価値の高い業務に割り当てることが可能となります。
例えば、現場監督が施工の一部を信頼できる外注先に任せることで、全体の工程管理や品質管理、安全管理といったマネジメント業務に一層注力できるようになります。

建設業で外注する際に注意すべき4つのデメリット

外注の活用は多くのメリットがある一方で、デメリットや注意すべき点も存在します。
例えば、信頼できる外注先が常に見つかるとは限らず、必要なタイミングで人材を確保できない可能性があります。

また、外部の人間が現場に関わることで、社内の機密情報が漏洩するリスクや、指揮系統が複雑化しコミュニケーションに支障をきたすことも考えられます。
外注への依存度が高まると、自社の技術継承が進まなくなる懸念も考慮しておくべきです。

必要な時に必ずしも依頼できるとは限らない

技術力が高く信頼できる外注先は、多くの企業から引く手あまたの状態であることが少なくありません。
そのため、自社が業務を依頼したいと考えるタイミングで、必ずしも相手のスケジュールが空いているとは限りません。
特に業界の繁忙期や、急な案件で人手が必要になった際に、希望する条件でパートナーを見つけるのは困難な場合があります。

安定的に外注先を確保するためには、日頃から複数の候補と良好な関係を築き、定期的に情報交換を行っておくなどの事前準備が求められます。

現場の機密情報が外部に漏洩するリスクがある

業務を外部に委託するということは、工事の図面や仕様書、顧客情報、コストに関する情報など、自社の機密情報の一部を外部の人間と共有することを意味します。
これにより、情報が意図せず外部に漏洩してしまうリスクが常に伴います。
万が一、情報漏洩が発生すれば、企業の信用失墜や顧客からの損害賠償請求といった深刻な事態に発展しかねません。

こうしたリスクを最小限に抑えるため、外注先とは必ず秘密保持契約(NDA)を締結し、情報の取り扱いに関するルールを明確に定めておくことが不可欠です。

指揮系統が複雑になり情報伝達に時間がかかる

一つの現場に自社の社員と複数の外注先の作業員が混在すると、誰が誰に指示を出すのかという指揮命令系統が複雑になりがちです。
指示が正しく伝わらなかったり、重要な情報が末端まで行き渡らなかったりすると、作業のミスや手戻り、思わぬ事故の原因となる可能性があります。

特に複数の下請け業者が関わる大規模な現場では、この問題が顕著に現れます。
スムーズな工事進行のためには、事前に明確な指揮系統図を作成し、関係者全員で共有するなどの対策を講じる必要があります。

自社の技術継承が進まず人材が育ちにくい

特定の業務を恒常的に外注に頼り続けると、その分野に関する技術やノウハウが社内に蓄積されにくくなるという問題が生じます。
若手の社員が実践的なスキルを習得する機会が減少し、長期的な視点で見ると、自社の技術力が低下し、次世代への技術継承が困難になる恐れがあります。

外注は便利な手段ですが、企業の持続的な成長のためには、どの技術を自社のコア技術として内製化し、人材を育成していくのかという戦略的な視点を持つことが重要です。

【税務調査で重要】外注費か給与かの判断基準を5つのポイントで解説

外注費か給与かの判断は、経理処理において極めて重要です。
税務調査で外注費が実質的には給与であると認定された場合、源泉所得税の徴収漏れや消費税の仕入税額控除の否認など、大きなペナルティが課される可能性があります。

特に一人親方などへの支払いである労務外注費は、その実態を慎重に判断しなければなりません。
ここでは、契約の実態が外注(請負)か雇用かを判断するための、国税庁が示す5つの総合的な判断基準を解説します。

基準1:業務の遂行に対して報酬が支払われるか

外注費(請負契約)における報酬は、あくまで「仕事の完成」という成果物に対して支払われます。
契約で定められた業務が完了して初めて報酬請求権が発生するのが原則です。

一方、給与(雇用契約)は、労働者が提供する「労働力」そのものに対して支払われます。
働いた時間や日数に基づいて対価が支払われるため、仮に成果物が完成しなかったとしても、労働した分の給与は支払われます。
報酬の支払いが、成果物の完成を条件としているか、時間の拘束を対価としているかが、一つの大きな判断基準となります。

基準2:他の人が代わりに業務を行えるか

外注契約では、仕事の完成が目的であるため、受注者が他の人に業務を依頼する(再委託する)ことや、代理の作業者を立てることが基本的に認められます。
これを「代替性がある」状態といいます。
対照的に、雇用契約は、契約した本人(従業員)が労働力を提供することを前提としています。

そのため、本人の代わりに別の人を出勤させることは通常認められません。
もし、特定の個人にしか業務を任せられず、他者による代替が許されない契約内容であれば、雇用関係に近いと判断される可能性が高まります。

基準3:発注者からの直接的な指揮監督を受けているか

雇用契約では、従業員は会社の指揮監督下で業務を行います。
勤務時間や場所、休憩時間、作業の進め方などについて、使用者から具体的な指示を受けます。
一方、外注契約では、受注者は独立した事業者として、業務の遂行方法や時間配分などを自らの裁量で決定します。
発注者は成果物の仕様や納期についての指示はできますが、作業プロセスに細かく介入することはできません。

もし発注者が作業時間や場所を厳格に管理し、作業手順を逐一指示しているような実態があれば、それは指揮監督関係にあると見なされ、雇用と判断される要因になります。

基準4:作業に必要な道具や資材は誰が用意するか

独立した事業者である外注先は、業務を遂行するために必要な工具、機械、車両といった道具や資材を、原則として自らの負担で用意します。
これらは事業運営上の経費となります。

これに対し、雇用されている従業員は、会社が提供する道具や資材を使用して業務を行うのが一般的です。
もし、業務に不可欠な高価な機械や主要な資材の全てを発注者側が無償で提供している場合、その作業者は独立性が低く、発注者に従属していると判断される一因になります。

基準5:不可抗力で成果物が破損した場合の責任は誰が負うか

請負契約では、成果物を発注者に引き渡すまでの間、その成果物に関するリスクは受注者が負います。
例えば、完成間近の工事物が、台風や地震といった不可抗力によって破損してしまった場合でも、受注者は自らの責任と費用でこれを修復し、完成させる義務があります。
これを「危険負担」といいます。

一方、雇用契約下の従業員が業務中に同様の事態に遭遇しても、個人的にその損害を賠償する責任を負うことはありません。
このようなリスクをどちらが負担しているかも、契約の実態を判断する上で重要な要素です。

税務署に給与と認定された場合に起こりうる3つの問題

もし税務調査によって、これまで外注費として処理してきた支払いが「実質的には給与である」と認定された場合、企業は複数の税務上の不利益を被ることになります。
まず、過去に遡って源泉所得税の納付義務が発生します。

さらに、消費税の計算において適用していた仕入税額控除が否認され、多額の消費税を追加で納付する必要が出てきます。
これらの本税に加え、延滞税などのペナルティも課され、企業の資金繰りに大きな影響を及ぼす可能性があります。

源泉所得税の徴収・納付義務が発生する

企業は従業員に給与を支払う際、所得税を天引きして国に納付する「源泉徴収」の義務を負っています。
外注費には原則としてこの義務がないため、通常は源泉徴収を行いません。
しかし、その支払いが給与と認定されると、過去の支払い分について源泉徴収義務があったと見なされます。

本来は支払いを受けた個人が納めるべき税金ですが、徴収義務者である企業が立て替えて納付しなければなりません。
加えて、納付漏れに対する不納付加算税や、納期限の翌日からの日数に応じた延滞税も併せて課されることになります。

消費税の仕入税額控除が認められなくなる

外注費は消費税の課税対象となるため、支払った外注費に含まれる消費税額は、売上時に預かった消費税額から差し引く「仕入税額控除」を適用できます。
この控除により、企業が納付する消費税の負担は軽減されます。
しかし、給与は消費税の課税対象外(不課税取引)であるため、仕入税額控除の対象にはなりません。

したがって、外注費が給与と認定されると、過去に適用した仕入税額控除が否認され、その分の消費税を遡って追加で納付する必要が生じます。
これは企業にとって直接的な税負担増となります。

延滞税や過少申告加算税などの追徴課税が課される

外注費が給与と認定された結果として生じた源泉所得税の納付漏れや消費税の申告漏れに対しては、本来納めるべき税額に加えて、ペナルティとして様々な附帯税が課されます。
具体的には、法定納期限までに納付されなかったことに対する利息的な性質を持つ「延滞税」、申告額が本来より少なかった場合に課される「過少申告加算税」などがあります。

もし、事実を意図的に隠蔽していたと判断されるような悪質なケースでは、さらに税率の高い「重加算税」が課されることもあり、税負担は一層重くなります。

建設業の外注費は売上の何割が目安になるのか

建設業における外注費が売上高に占める割合は、企業の業態や専門分野、事業規模によって大きく変動するため、一律の目安を示すことは困難です。
例えば、工事全体を統括する元請け(ゼネコンなど)は、実際の施工の多くを専門工事業者(下請け)に発注するため、外注費の割合は非常に高くなる傾向にあります。

一方で、自社で多くの職人を雇用し、特定の専門工事を自社施工で完結させる企業の場合は、外注費の割合は比較的低くなります。
自社のビジネスモデルや利益構造を理解し、同業他社の数値を参考にしつつ、最適な外注費のバランスを見つけることが重要です。

外注を成功させるために押さえておきたい3つのポイント

外注を効果的に活用し、税務上のリスクや現場でのトラブルを避けるためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
まず、契約内容の曖昧さをなくすために、書面での契約締結は必須です。
特に相手が一人親方の場合は、その人が独立した事業者であることを客観的な資料で確認することが、後のトラブル防止につながります。

また、外部のパートナーと円滑に業務を進めるためには、明確な指示と密なコミュニケーションが欠かせません。

外注先との間で必ず請負契約書を締結する

外注契約において、口頭での依頼は後のトラブルの原因となります。
業務を委託する際には、必ず書面で「業務請負契約書」を締結し、双方が署名・捺印の上で保管するようにします。

契約書には、具体的な業務内容、成果物の仕様、納期、報酬額と支払条件、検査方法、契約不適合責任の範囲などを明確に記載することが不可欠です。
この契約書は、業務上の認識の齟齬を防ぐだけでなく、税務調査の際に雇用契約ではないことを証明する重要な証拠資料にもなります。
したがって、外注契約を行う上での基本中の基本と認識しておくべきです。

外注先が一人親方なら事業主であることを確認する

一人親方への支払いを外注費として処理する場合、その相手が給与所得者ではなく、独立した個人事業主であることを客観的に確認する必要があります。
この確認を怠ると、税務調査で給与と認定されるリスクが高まります。
確認方法としては、個人事業の開業届の控えや、事業用の屋号が入った請求書・領収書を提出してもらうことが有効です。

また、その一人親方が労災保険に特別加入しているか、他の元請けからも仕事を受注しているかといった点も、独立した事業者であることの補強材料となります。

明確な指示と円滑なコミュニケーションを心がける

外注先は自社の従業員ではないため、業務の進め方について細かく指揮命令することはできません。
そのため、依頼する業務の内容、求める品質基準、守るべき納期といった契約の根幹に関わる事項は、曖昧な表現を避け、具体的かつ明確に伝える必要があります。

また、工事の進捗状況の共有や、仕様変更などの連絡をスムーズに行うためのコミュニケーション体制を事前に整えておくことも重要です。
定期的な打ち合わせの場を設けるなど、お互いの認識にズレが生じないよう努めることが、プロジェクトの成功につながります。

まとめ

建設業において外注は、専門性の確保やコスト管理、人材不足への対応といった点で有効な経営手段です。
しかし、その活用にあたっては、情報漏洩のリスクや自社技術の空洞化といったデメリットも認識しておく必要があります。

特に税務の観点では、外注費と給与の区分を明確にすることが極めて重要であり、契約の実態に基づいて慎重に判断しなければなりません。
請負契約書を確実に締結し、外注先が独立した事業者であることを確認した上で、円滑なコミュニケーションを図ることが、トラブルを回避し、外注を成功させるための要点です。

建設業の外注についてよくある質問

Q1. 建設業の外注とは具体的に何を指しますか?

A. 元請け・下請けに限らず、自社で対応しきれない工事や専門作業を、外部の企業や一人親方に委託することを指します。支払われる費用は「外注費」として処理されます。

Q2. 外注費と給与は何が違うのですか?

A. 外注費は「成果物に対する報酬」で、給与は「労働時間に対する対価」です。指揮命令の有無、代替性、道具の負担などで判断されます。

Q3. 一人親方に支払う費用は外注費になりますか?

A. ケースによります。事業主として独立性があるか、請負契約が成立しているかなどを確認する必要があります。

Q4. 外注費が給与と認定されるとどうなりますか?

A. 過去に遡って源泉所得税の徴収義務が発生し、仕入税額控除の否認、延滞税・加算税などの追徴課税のリスクがあります。

Q5. 建設業の外注費は売上の何割が目安ですか?

A. 一律の目安はありません。元請け主体か自社施工主体か、業態によって大きく異なります。自社のビジネスモデルに合わせて判断する必要があります。

Q6. 外注のメリットは何ですか?

A. 専門性の確保、人件費の変動費化、人手不足の解消、複数現場の同時進行、コア業務への集中などが挙げられます。

Q7. 外注のデメリットは何ですか?

A. 外注先の確保が難しい、情報漏洩リスク、指揮系統の複雑化、自社の技術継承が進まないなどの課題があります。

Q8. 外注契約で必ず締結すべき書類はありますか?

はい。業務請負契約書は、原則として書面での作成義務はありません。
ただし、業務内容、納期、報酬、契約不適合責任などを明確にし、後々のトラブル防止のためにも、書面で作成することが重要です。
なお、下請法や建設業法など、一部の法律では書面での契約書作成が義務付けられています。

Q9. 外注を成功させるポイントは何ですか?

A. 曖昧な契約を避けること、一人親方の場合は事業主である証拠の確認、明確な指示と綿密なコミュニケーション体制が重要です。

【資料プレゼント!】外注先と信頼関係を築きトラブルを防ぐには?

外注先との思わぬトラブルや認識のズレを防ぐための考え方や実践ポイントなどをまとめた資料をご用意しました!
ご興味のある方は、ぜひ下記のリンクよりダウンロードしてご活用ください。

【外注先とのコミュニケーションガイド】をダウンロードする

「とりあえず独立したけど、営業や経営は初めてで手探り状態…」
そんな独立1〜3年目の水道工事業の社長に向けて、仕事を安定させる前段階から役立つ情報をまとめたページをご用意しました。

このページでは、

  • まず何を準備すればいいか
  • お客様をどう見つけ、どう信頼を得るか
  • 少しずつ仕事を増やしていく方法

など、職人から経営者へとステップアップするための具体的なヒントを解説しています。
独立したてで「これからどう動けばいいか」に悩んでいる方はぜひご覧ください。

\【スイポ】サイトへのご意見募集してます/ 「こんなこと知りたい」、「ここが使いにくい」などの貴重なご意見を募集しております。

タイトルとURLをコピーしました