職人から社長になって初めての壁
「現場の仕事は自信がある。でも、社長になった途端に、どうやって“売上”を作ればいいのかわからない」——これは、独立して間もない社長の多くが感じる本音です。特に水道工事業のような職人仕事では、「いい仕事をしていれば自然と仕事は入る」と思いがち。しかし、社長になったからには“売上を作る仕組み”を意識して行動しなければ、安定した経営は実現できません。
この記事では、水道工事業で独立したてのあなたが、「売上ってどうやって作るの?」という疑問に答えるための“基本の流れ”をわかりやすく解説します。
1. 売上の構造を知る:売上=単価 × 受注件数
まずは「売上とは何か?」を整理しておきましょう。
売上は、以下のシンプルな式で表せます:
売上=単価 × 受注件数
つまり、
- 高単価の工事を取る
- 受注件数を増やす
このどちらか、あるいは両方ができれば売上は伸びていくということです。
これを理解した上で、次の流れを見ていきましょう。
2. 見込み客を集める(集客)
売上を作る第一歩は、見込み客を集めること。いわゆる「集客」です。
水道工事業における集客の方法はさまざまですが、代表的なものは以下の通りです:
- 元請けや知り合いの業者からの紹介
- 地元の工務店・管理会社とのつながりづくり
- GoogleマップやホームページなどのWeb集客
- チラシやポスティング、看板広告
- 地域のイベントや異業種交流会への参加
最初のうちは「人づての紹介」が中心になるかもしれませんが、いずれは自力でも仕事を生み出せるような仕組みを少しずつ整えていくことが大切です。
3. 問い合わせ・見積り対応(見込み客の信頼獲得)
集客がうまくいくと、見込み客からの問い合わせが来ます。この段階で大切なのが「スピード感」と「信頼感」。
- すぐに返信する
- わかりやすい言葉で説明する
- 丁寧な見積書を出す
- 質問には正直に答える
これらを意識するだけでも、「この人に任せたい」と思ってもらえる確率がグッと上がります。
4. 受注・施工(信頼の積み重ね)
受注が決まったら、いよいよ現場仕事です。ここは職人として最も得意な部分かもしれません。ただし、社長になった今は「施工=サービスの提供」であることを忘れてはいけません。
- 約束を守る(時間・納期・金額)
- 進捗報告をこまめに行う
- 清潔感ある対応を心がける
このような配慮が、次の仕事につながる“信頼”を生みます。
5. 請求・入金(売上の確定)
工事が完了したら請求書を出します。売上はここで“確定”します。
LINEや手書きでやり取りしている人も多いかもしれませんが、
- 請求のタイミングを逃さない
- 金額・内容が正確である
- 入金確認を忘れずに行う
この3つを意識するだけでもキャッシュフローが安定します。可能であれば、簡単な請求書ソフトを使うのもおすすめです。
6. アフターフォロー・再依頼の導線づくり
仕事が終わった後も、ちょっとした気遣いが次の売上を生みます。
- お礼のメッセージを送る
- 定期点検の案内を出す
- 季節の挨拶(LINEやハガキ)を送る
こうした「アフターフォロー」があると、「またお願いしよう」と思ってもらえる確率が高くなります。
まとめ:売上は“点”ではなく“流れ”で作る
売上を作るというのは、一発勝負の“点”ではなく、一連の“流れ”を丁寧に作っていくことです。
- 見込み客を集める(集客)
- 問い合わせに対応する(信頼づくり)
- 受注・施工(満足度の提供)
- 請求・入金(売上の確定)
- アフターフォロー(次の仕事につなげる)
この流れを意識して動けば、少しずつ安定した売上が積み上がっていきます。
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