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重大な事故になることも!電気工事の配線図で間違えやすい用語と解決策

  • 公開日:2018年12月06日
電気工事に関する知識
重大な事故になることも!電気工事の配線図で間違えやすい用語と解決策

電気工事は、配線の間違いや処理のミスがあると、あとで火災につながったり工事中の事故を引き起こしたりする原因になります。電気は現代の生活には欠かせないエネルギーなので、通常の暮らしをしていれば利用しないという人は、まずいないでしょう。事業用や一般の家庭用まで、建物や生活スタイルの多様化とともに複雑な配線工事も増えてきます。電気工事での単純なミスを防ぐために重要になってくるのが配線図です。そこで、今回は電気工事に必要な用語や、電気工事をスムーズにする方法について解説していきます。

電気事故は時間差があっても一瞬でも怖い

電気工事のミスによって起こる事故は、時間差がある場合と一瞬で起こる場合があります。時間差による事故とは、通電によって周囲にある可燃性の素材に少しずつ熱が伝わって溶けていくものが多く、あるとき家屋内に煙が充満するなどの異変で気づくことも少なくありません。または、断熱材でおおってしまうことで放熱ができなくなり、熱がこもってしまうこともあります。このようなケースは、適切な材料選びができていなかった場合に起こりやすい事故です。
煙の段階で気づければいいですが、そのまま火災に発展することもあるでしょう。これに対して一瞬で起こる事故とは、主に施工中です。例えば、「通電した状態で断線する」「施工者がゴム手袋を装着していない」といったミスから起こるもので、最悪の場合は死亡事故にもつながる危険をはらんでいます。
他にも、屋外の配線がきちんと固定できていなかったために「台風や雨で電線が外れてしまう」「切れてしまう」という場合もあるでしょう。単純な配線ミスで電気がつかないというトラブルであれば、火災などの大きな事故にはつながらないものの、不便で困ることに変わりはありません。電気工事の場合は、特に施行中より実際に利用を始めてから気づきやすい傾向が高く、それだけに設計段階から慎重に行いたいものです。

配線図で使われることが多い!似ている図記号「コンセント」

電気を使ううえで欠かせないコンセントは、図記号だけでも5種類以上あります。単線図で使われることの多い図記号で、基本的な形状は同じでありながら、種類によって文言が記してあったり数字が書き足してあったりすることで区別されているのです。形状は同じなのに文言や数字で区別するというタイプは、単純で覚えやすいようでいて、実は意外と間違えやすいものです。特に手書きの配線図の場合は書く人によってクセが出ることも多く、間違いの原因になります。また、コンセントの図記号は設置場所によって上や横を向いていることもあるので、慣れない場合は迷う人もいるかもしれません。
「埋込形コンセント」は、一般の家庭用から事業用まで利用することが多く、コンセントの図記号の基本形ともいえるものです。壁に埋め込んで使うために埋込形と呼ばれています。通常、埋込形コンセントといわれるものは単品になっており、スイッチなど他の部品と合わせて設置する場合は、埋込連用取付枠という専用の器具を用います。同じ埋込形のスイッチであっても、2口以上のものは図記号が異なるので注意しましょう。
「露出形コンセント」は、露出するタイプのコンセントのことです。図記号は埋込形コンセントと同じですが、露出形という文言を書き足すことで区別されます。一般の家庭では埋込形が多いですが、工場など作業用として使う場合には露出形コンセントは多い傾向があります。
「2口コンセント」は2口ついているコンセントのことです。図記号は埋込形コンセントに2の数字を書き添えます。2口コンセントは埋込形のものが多いですが、露出形にも2口コンセントはみられます。そのような場合、電気工事を請け負う会社によっては図面上に露出形の文言を書き足すなどする処置をすることもあります。
「接地極付コンセント」は、接地極がついたコンセント、つまりアースがついたコンセントです。通常のコンセントの下中央に接地極があり、3Pプラグが挿せるようになっています。3Pプラグの電化製品を使う必要のある場所にないと困るコンセントなので、間違えないようにしましょう。図記号は、基本形のコンセント図にアルファベットのEをつけます。EARTHのEという意味です。
「接地極付接地端子付コンセント」には、接地極に加えて接地端子がついています。接地端子つきのコンセントは、家庭内の場合、洗濯機などの設置場所で見ることが多いでしょう。図記号は、基本形のコンセント図にEETという文言を書いたものです。このように、プラグの形状に合わせて設置する必要のあるコンセントの場合は、図記号を間違えてしまうと利用する段階で気づき、困ることになります。

 

配線図で使われることが多い!似ている図記号「スイッチ」

スイッチも、種類が多く、間違えやすい図記号のひとつです。間違いを防ぐためには、電気工事に入る前の打ち合わせや現場での指示を怠らないことも重要ですが、まずは配線図を明確にしておくことが必要になってきます。「タンブラスイッチ」とは、単極スイッチとも呼ばれるもので、一般の家庭でも使われていることの多い基本的なスイッチのことです。図記号でもスイッチの基本と考えておけばいいでしょう。スイッチの図記号は黒丸を用いるので、書き方によっては図記号として認識できないこともあります。誰が見ても分かることが求められます。
「3路スイッチ」とは、1つの照明などに対して2カ所以上の場所で原電を入れたり切ったりするときに使えるスイッチです。廊下や階段のような距離のある場所の照明に良く使われています。または、1階と2階など、違うフロアで1つの照明の電源を操作したいときに使えると便利です。図記号は、基本のスイッチ図に3の数字を添えて表します。
「4路スイッチ」は、3路スイッチ同様の使い方で、この場合は3カ所以上でスイッチを操作したい場合に使います。図記号も、基本的なスイッチ図の横に4を書き足したものです。しかし、2カ所以上で使えるスイッチの場合、メーカーや種類によってはスイッチの部材が見た目に大きな変化がないものがあります。その場合、配線図で間違えてしまうとさらに確認しにくくなるため、注意が必要です。
「位置表示灯内蔵スイッチ」は、スイッチそのものにランプがついているタイプです。使っていないときでもオレンジや緑などのランプが点灯しているため、暗い場所でもスイッチの場所が分かりやすい工夫がされています。位置表示灯内蔵スイッチは、蛍スイッチという別名もあります。スイッチを押して部屋の照明をつけると、スイッチのランプは消えるのが特徴です。位置表示灯内蔵スイッチの図記号は、基本のスイッチ図の横にアルファベットのHがつきます。

ていねいな打ち合わせと正確な配線図で安全な電気工事を

コンセントやスイッチは、実際に電気を利用する人が接するものだけに、間違いがあると生活や作業に不便を強いられることになります。新築工事を終え、せっかく引っ越したその日に使えないというケースも、珍しいことではありません。わざわざ購入した電化製品が使えないといった事態も起こります。また、工場や介護施設、医療機関など、製造や人命に関わる施設の場合には、改修工事を行うまで利用を止めることにもなりかねません。火災や工事中の事故につながらなくても、重大な被害が出る可能性はどこにあるか分からないと考えたほうがいいでしょう。
こうした単純ミスを起こさないためにも、現場での指示や打ち合わせを入念に行うことです。そして、誰が見ても分かりやすい明確な配線図を用意しましょう。しかし、手書きの場合や、操作が複雑なCADを使ってきれいに書くのは時間もかかります。また、工事の規模が大きなものになれば、それだけ材料の拾い出しをするにも時間を取られますし、さらに見積もりを出すとなると大変な作業になりかねません。これらの問題を解決してくれるのが、プラスバイプラスの電気CAD「plusCAD電気α」です。作図のほとんどがマウスで可能なので、むずかしい操作は必要ありません。また、一般的に使用される材料のほとんどがデータとして入っているので、材料の拾い出しも簡単です。さらに、うれしいのは作図と同時に見積もりができてしまうことで、見積もりに時間がかかる心配も要りません。操作が分からない場合は、訪問と電話、そしてネット通信でのサポートが受けられるので安心です。電気工事の単純なミスを回避するには、プラスバイプラスの電気CAD「plusCAD電気α」を活用しましょう。

 

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