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CADで電気図面を作成!配線図を描くときのメリットは?

  • 公開日:2018年05月22日
電気工事に関する知識
CADで電気図面を作成!配線図を描くときのメリットは?

電気図面の中でも、特に複雑なのが配線図の描き方です。慣れていない人は正しく線を引くだけでも一苦労でしょう。また、配線図は電気工事の要となります。もしも配線図に問題があれば、電気工事が失敗に終わる可能性も出てきます。配線図を描く際、CADを使う人が大半になっていますが、機能を使いこなせている人はそれほど多くないでしょう。この記事では、CADを利用して配線図を作成するときのメリットや注意点について解説します。

単線図と複線図の描き分けにCADは役立つ!

配線図の基本は「単線図」と「複線図」の組み合わせです。「単線」とは電気の回路が1方向しかない場合、「複線」とは電気の回路が何通りかある場合です。しかし、普通に図面上で線を引くだけでは単線と複線が重なって非常に見づらい配線図ができあがってしまいます。そこで、配線図では単線と複線で記号を変えるなどのルールを徹底し、現場の人間が困らないような配慮を施しています。ところが、こうした配慮は「作成者」からするとミスを犯す原因になりがちです。特に、配線自体が多い図面になると、記号の描き分けを忘れてしまい、不正確な図面が完成します。配線図を確認することでミスは防げますが、複雑な配線図ではミスが見逃されたままになる恐れもあります。
そこで、CADの機能を上手く使ってみましょう。CADでは単線と複線のチェックが簡単にできます。配線図を作成している途中で細かく確認しながら線を引いていけるため、間違った状態が見逃されにくくなります。CADでは、単線と複線を切り替えれば、画面操作も変わるので「うっかりミス」の確率を軽減可能です。万が一、印刷した図面がわかりにくかったとしてもパソコンの画面上で単線と複線を確かめられるため、現場が混乱する事態を防げるでしょう。

 

スイッチの配置決めもCADならスムーズ!

電気工事でクレームになりやすいのが「スイッチの配置」です。いうまでもなく、照明はスイッチがないと点灯が行えません。しかし、スイッチはとりあえずどこかにあればいいものではなく、日常生活の「動線」を意識して配置します。たとえば、部屋に入ったときすぐ手が届く位置にスイッチがあると動線は邪魔されません。逆に、低い位置にスイッチがあったり、ドアの遠くにスイッチがあったりすると、動線がちぐはぐになってしまいます。そのため、工事会社と家主の間で図面を見ながらスイッチを配置する時間が設けられるのが一般的です。
ところが、いざ工事を終えてみると「スイッチの位置がおかしい」と言い出す家主は少なくありません。原因のひとつは、「打ち合わせ通りに図面が変更されていなかった」からです。配線図の修正は手間がかかるため、つい作業を後回しにしがちです。その結果、修正を忘れてしまって工事後に問題が発覚するケースが出てきます。こうしたミスを防ぐためにもCADの利用は大切です。CADなら図面の描き換えが自由自在なので、細かい修正にもすぐ対応できます。スイッチの配置のように、箇所が多く修正も細かい配線図に関しても問題なく反映させられるでしょう。

CADなら配線図の流用も正確!

「配線図通りに工事をしたのに電気が使えない」というトラブルがまれに起こります。原因は「配線図が間違っていた」からです。こうしたトラブルを防ぐために、工事会社は確実に正確な配線図を作成する必要があります。そのためには、工事のたびに一から配線図を引くのも不安ですし、何より時間がかかります。そこで、「配線図の流用」を行う会社は珍しくありません。別の工事で使った配線図を流用して、新しい配線図を作成する方法です。ほかの家で成功している配線なので、そのまま流用すれば工事を間違えない限りミスは起こらないといえます。
しかし、配線図を流用して作るのは至難の業です。配線図そのものは流用できても、家の設計や寸法はまったく同じではないので微調整が必要です。また、配線図全体を流用するわけではないので、一部だけを描き写したり描き加えたりする作業が発生しますが、これも非常に手間がかかります。そもそも、過去の配線図をすぐチェックできるように管理している会社ばかりではないでしょう。そこで、CADのメリットが注目されるようになりました。配線図をCADにデータとして保管しておけば、いざというときにすぐ流用可能です。流用範囲の選択も微調整も、パソコン画面からならスムーズに行えるでしょう。

 

配線コマンドや自動化機能を多用して作業時間を短縮!

どんなに有能な技士でも、手書き作業には時間がかかります。「きれいに線を引く」「わかりやすく記号を書き込む」だけでも注意力が必要ですし、手書きであるからにはミスも出ます。間違った線を消して描き直すだけでも手間がかかり、技士の残業や休日出勤などの問題につながりかねません。また、配線図を手書きで正確に作成できる人が少ない会社では、一部の人間に負担が集中してしまう危険性もあります。万が一、その人が転職したり体調を崩したりしてしまうと、途端に仕事の精度が落ちてしまいます。CADを利用すれば、業務効率を改善し、現場の人間でも学習次第で配線図を作成できるようになります。
CADで配線図を作るときは「配線コマンド」を多用しましょう。コマンドは画面上で手軽に選択できます。コマンドを選ぶと、ツイスト線などの特殊な配線も描けます。また、「自動化機能」も積極的に使いたいところです。配線のあるところには「交点」や「接点」と呼ばれるポイントが出てきますが、手書きならいちいち作成者が自分でポイントの記号を書き込まなければいけません。CADなら接点が生まれた時点でソフトが自動的に記号を出現させてくれます。繰り返し作業の時間が短縮され、業務の効率化に貢献してくれるでしょう。

 

CADで配線図を描くときの注意点!問題はバックアップと社員の意識

配線図をCADで作成すると決めた会社は、なるべくアナログ作業の割合を減らすように意識しましょう。そして、過去の配線図もCADに取り込み管理するのがおすすめです。紙で図面を残しておく必要がなくなればオフィスも片付きますし、CADに蓄積されたデータが多くなるので過去の事例を検索しやすくなります。ただし、経歴の長い会社で一気に図面データを取り込むとなれば、容量は気にかけたいところです。また、完全にデジタル管理した状態では、バックアップの不良などで図面がすべて消し飛んでしまう恐れもあります。データのバックアップについては、慎重な対策を練りましょう。
CADを導入しても、すぐに業務効率化につながるとは限りません。上の世代でパソコンに慣れていない社員の中には「手書きの方が早い」と考えている人もいるからです。しかし、社内で「CAD」と「手書き」のデータに分かれていると管理が難しくなります。CADを導入すると決めた時点で、体験版を早急に取り寄せ、社員に練習させるなど徐々に意識を変えていきましょう。そして、CADのメリットを理解してもらったうえでなら、デジタルへの移行も順調に行えます。一部の人間だけでなく、会社全体でCADと向き合う姿勢が重要です。

 

CADを上手に使えば配線図作成のミスはなくなる!

手書きによる配線図の作成を続けている会社も残っていますが、ミスを減らすならCADを使った方が確実です。CADなら過去のデータを流用できます。配線図のミスをチェックする機能もついています。また、複雑な配線についても正確かつ素早く作成できるメリットがあります。CADを学ぶ時間を確保するのが難しく感じられるものの、慣れてしまえば手書きよりはるかに便利です。CADを利用して信頼性の高い配線図を完成させましょう。

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